Today decides tomorrow
HUANG TAOさん
農学部 農学生命科学科
留学期間:2019年8月~2020年5月
留学先:カリフォルニア州立大学チコ校
留学先大学について
カリフォルニア州立大学チコ校は1887年に設立、カリフォルニア州立大学システムにおいて最も古い分校の一つです。(通称CHICO STATE)学校はカリフォルニア州の北部に位置します。所在地のチコは大学を中心にするカレッジタウンですので、学生の日常生活と交通はかなり便利です。キャンパスの周りは銀行やレストランとバスステーションが揃っています。構内は図書館や講義棟に加え、自営劇場やテニスコートなどの施設もあって豊かで充実した学生生活を送ることが出来ます。
農場はキャンパスから8km離れています。実習と実験は主に農場で行います。フィールドで作業する時壮大なヘルバレーの全景を眺められます。農場で生産したナッツやビーフなどの農産品は企業だけでなく一般市民にも販売します。
学習面について
私の専攻は農学です。普段の授業には講義と実験・実習があります。講義は所属学部の講義棟で受講しますが、先生の当日の気持ちや講義内容によりたまに室外の空き地でやったこともあります。実験と実習は主に農場で行うので、私の場合は週に三回くらい農場に行く必要があります。先生はすごく優しくて授業も楽しかったです。授業中飲食ができますし、勝手に早退しても構いません。授業中バーガーやインスタントラーメンなどを食べる人が常にいます。私は「ワイン入門」という授業を履修しました。構内で授業中にワインを飲むなんて生まれて初めて体験しました。そのせいで、毎週の火曜日はいつも酔っている状態です。
また、チコでの授業は頻繫にパソコンを使います。レポート課題の提出や小テストを受けること及び期末テストの受験もオンラインの形で完成します。コロナの影響を受ける前から、多くの科目はもう対面式+録画講義の形で行われていました。操作はちょっとややこしいですから、最初は慣れなかったです。
さらに、ここの授業はチームワークと生徒間のディスカッションを重視しています。常にグループワークのチャンスを私達に与えます。おかげで、様々な面白い友達ができてスピーキング能力も上げました。
生活について
私は一年間中ずっと大学の寮(university village)に住んでいました。外のアパートより家賃が高いですが寮での生活はかなり便利です。大学村にはランドリールーム、フリーバス、学食サービス、ゲームセンター、バーベキュー広場、プールまでもあります。特に私はこの学食サービスが大好きです。学食は食べ放題です、毎食バーガーやピザを思う存分に食べられます。まるでカロリーの天国です。ところが、そのせいで体重は問題になります。
チコにいった時、私は毎週木曜日の夜に必ずIFN(international friends’ night)という活動に参加しました。そこで皆は自分の国の言葉と文化をほかの人に紹介し、一緒にゲームを遊びます。そのため、多くの異国の友達を作りました。特に地元の友人がとても親切でハロウィンやクリスマスイブなどの祝日に私を実家に招待してくれました。これは私にとって一生忘れられないいい思い出です。
留学で得たこと
今回の留学を通じて自分の将来に対する新たな認識を得ました。「Today decides tomorrow」これはチコ校の校訓です。今年の3月からコロナの影響で多くのフライトがキャンセルされました。私もその原因で帰国できなくなってしまいました。先は見えません、長時間アメリカに滞在していた私はすごく落ち込みました。このスローガンはあの時の私を励ましました。私は将来どんな人間になるのかは今の自分の人生に対する態度が決めるんだと思います。「卒業後、5年後、または10年後に、君達は何をやりたいですか?」先生がこの問題を私達に何度も聞きました。目の前の生活を大切にするのは当たり前のことですが、目標や志のようなものがないと、自分が慣れてしまったゆとりある環境から離れ難くなって、人生の方向を見失います。それゆえ、私はいつもこの質問を繰り返して考えます。私の留学の初心は何ですか?私はどのような人になりたいですか?考えれば考えるほど自分の未来の姿ははっきり見えます。
後輩へのアドバイス、信州大学へのメッセージ等
後輩へ:留学は私達が生きている世界を知る機会だと思います。今の世界は小さくなる一方です。本から他の国のことを学ぶことより、自ら他国の人と付き合い、異国の文化を体験することはもっと面白いことではないでしょうか。人生の選択肢も増えるでしょう。
信州大学へ:今回の帰国の件によって先生達にご迷惑をお掛けしました。困難な時に学校の先生から様々な援助を頂き大変感動しました。ここで先生と学校に御礼申し上げたいと思います。本当にありがとうございます。
信州大学知の森基金に感謝を申し上げます。コロナの影響でアメリカに長時間に滞在しました。計画外の支出が発生しましたので、生活が苦しくなりました。その時、頂いた支援金は本当に助かりました。