Learn from Experience & Letter
経験者から学ぶ&交換留学派遣生からの便り

I

アメリカ

最高の1年間

Iさん

人文学部 文化コミュニケーション学科
留学期間:2009年8月~2010年5月
留学先:オクラホマ州立大学

留学先大学について

キャンパス内で簡単に迷子になれるほど広大で、きれいで、自然豊かな大学でした。

正直、長野県より田舎です。しかし、田舎だからこそ人はとても親切だし、キャンプや乗馬、ロッククライミングなど、そこでしかできないことがたくさんあります。ただの旅行とは違う、長期間滞在し、そこで生活をする、となると、断然田舎のほうがいい!と私は思います。

受身の姿勢では何も始まりませんが、自らアクションを起こしていけば、必ず手助けしてくれる人がいるし、何にでもチャレンジしやすい環境です。図書館も深夜2時まで開館しており、多くの学生が利用し、勉強しています。イベントもたくさんあり、とても楽しめます。

履修科目・授業について

正直に言います。大変です。毎日がテスト前のようでした。授業はもちろん英語のみで進めていくので、予習、復習は欠かせませんでした。

しかし大学の教授はとても親切で、質問に行けば丁寧に教えてくれました。それに、大学の授業はどれもすごく面白かった!新たな知識を得た事はもちろん、学生の取り組み方や、授業中にどんどん質問が飛び交い、講義中でも討論が始まる、そんな授業風景を目の当たりにして、圧倒させられた事を覚えています。グループワークの際も、臆することなく自分の意見を言い合い、ぽんぽんと話は進み、ついていくのにやっとでした。自分の英語力のなさから、周りの学生たちのように自分の意見をどんどん言えなかった悔しさもありました。しかし、それでも周りの学生たちのサポートもあって、いい発表ができました。

そういった学生たちの意欲を肌で感じるためにも、少し難易度が高くても、1つくらいはグループワークがあり、プレゼンテーションのある授業を受講してみることをおすすめします。

生活について

私はInternational floorという階がある女子寮で1年間生活しました。キッチンは9階建てなのに1階に一つしかなく、ほぼコンビニ生活でした。寮内にあるコンビニで毎日サンドイッチやピザを買って食べていました。他のキッチンつきの寮で生活している留学生もいました。私は月に3万円くらいの部屋で、アメリカ人のルームメイトと2人での生活で、わたしはルームメイトにも恵まれ、仲良く暮らせましたが、ルームメイトとうまくいかなくて部屋を変えていた人も結構いました。シャワーとトイレは各階ごと共同で使用しましたが、とくに不便だと感じることはありませんでした。ただ、日本食はとても恋しくなり、日本食レストランが市内にいくつかあったので、よく利用していました。

留学で得たこと

私がよく、「留学して何が変わった?」と聞かれたときに、答えているのは、神経が図太くなったこと、ますます図々しくなったこと、そして自分のことが大好きになったことです。

神経が図太くなったというのは、ちょっとやそっとのことではへこまない、些細な事は気にしない、当たって砕けろ!くらいのハングリー精神が身についたということです。他の国から来た留学生の英語能力の高さに驚き、自分のできなさがさらに浮き彫りされ、自分だけ会話から遅れていくことに対する悔しさや悲しさも当初はありましたが、もうできないものはできない!しょうがない!と割り切り、それでも積極的に様々な人と話していくうちに、英語ができなくたって「私」というキャラクターを好いてくれる人もいるし、笑顔でいれば自然と人は集まってくるし、最後には大泣きしながらお別れをしたすばらしい友達がたくさんできました。

ますます図々しくなったというのは、やはり待っているだけでは何も得られないので、どんどん自己主張して、自ら行動する力がついたということです。日本人はどうしても控えめな性格なので、自己主張することに億劫になりがちですが、相手にとっては私がしたいことをさせてあげ、私が喜ぶことが嬉しいのだな、ととても感じました。特に留学生のためのイベントに参加するときには、たった1年しかないのだからと、みんな色々なことを考えてくれているので、私はあれが食べたい!あそこに行きたい!これがしたい!と主張することで、より一層彼らとも親しくなれるように思います。そして、自分のことが大好きになったというのは、もちろん落ち込む事もありましたが、それよりも自分がアメリカの大学で生活を送れていること、友達もでき、授業にもついていけていることに誇りを持ち、私でもできる!と自分に自信がついたことのほうが大きかったということです。

オクラホマで出会った人たちを見ても、誰もが自分が決めたこと、自分がしていることに自信を持ち、自分のことを大事にしているな、と感じました。そういった人たちの影響もあって、私も自分で決めたことに対して自信を持つようになったと思います。

後輩へのアドバイス

今、留学に行きたいけどでも、決断できないという人がいたならば、私は全力で行くことを勧めます。私自身も、「アメリカで生活してみたい!」という勢いだけで行ってしまった人間ですが、本当に行ってよかったなと思います。世界中に友達ができて、自分の知らなかったことにたくさん出会って、最高な1年間でした。

最近は留学を希望する学生が減少していると聞きますが、私はなんてもったいない、と思います。しかし、だからこそ、ここでえい!と決断してしまえば、留学できる可能性は大きいとも言えます。だからこそ、思い切って、最高の経験を是非みなさんにも体験してほしいと、心から思います。

時間のある大学生だからできること!「やっておけばよかった」なんて言わないように、今、動き出してほしいです。