Learn from Experience & Letter
経験者から学ぶ&交換留学派遣生からの便り

知野 真里子

韓国

自分を大きく成長させ、グローバルな視野を身につけよう!

知野 真里子さん

教育学研究科 学校教育専攻
留学期間:2012年9月9日~9月16日
留学先:嶺南大学

留学先大学について

嶺南大学校(ヨンナムだいがっこう:Yeungnam University)は、慶尚北道慶山市大洞214-1に本部を置く大韓民国の私立大学です。大学の略称は嶺南大、嶺大(ヨンデ)と言い、学生達に親し まれています。嶺南大学校は、1947年に設立された大邱大学校及び1950年に設立された青丘大学校を前身として、1967年に設立され、 1972年に現在の慶山キャンパスに移転しました。大学校とは、韓国語で総合大学の意味です。現在、下記の13の学部及び6つの専門大学院から構成される 韓国の有力私立大学です。 1994年に工科大学が国策支援大学、1998年に情報通信分野で優秀示範大学、2000年には法学分野と建築工学分野でそれぞれ最優秀大学と優秀大学に 選定されるなど、基幹校として高い評価を受けています。韓国でも有数な広大な面積を持ち、25000人も収容できるまるで高層ビルのような学生寮もありま す。学内には10分おきに学内バスが走り、キャンパス間の移動手段となっています。今年の9月の終わりには、大学前に地下鉄の駅もできるそうです。

大 学の周りには様々な飲食店や衣料品店、雑貨・コスメショップ等があり、とても活気があります。学内にも三つの学生食堂と無数のコンビニがあり、とても充実 しています。国際交流がとても盛んで、様々な国の人々と交流があり、受け入れ態勢も整っています。日本人は余りいないので、ハングルを学ぶにはもってこい の大学です。留学生と交流することにより、英語力も向上すると思います。日本では余り気に留めない英語でも、街中では日本語に滅多にお目にかかれないた め、英語を見るとホッとします。

学習面について

学内には、講義棟の他に、様々な言語の蔵書がある20階建ての図書館や韓国の文化や伝統が分かる立派な博物館、メディアセンター、テレビ(講義録 画)スタジオ、コンサートホール等があり、とても恵まれた学習環境でした。今回は、USA(大学の学生ボランティア)による韓国についての簡単なイントロ ダクションを受け、現在の韓国の食や生活、ドラマから人気スターまで、現在の韓国について幅広く知る事が出来ました。

ま た、留学生センターにおいて、嶺南大学で日本語を教えている日本人教師の真由先生による韓国語特講で韓国文化と生活韓国語の講義を受けました。とても分か り易く、ハングルの成り立ちや基本から簡単な日常会話まで、韓国滞在中に役立ちそうな言葉をたくさん教えてもらいました。今流行の江南ダンスは、とても面 白く印象的で、自由行動時のカラオケでは皆で踊りました。

ま た、韓国文化体験ではサムルノリ(伝統楽器)演奏体験や、韓服(チマチョゴリ)試着体験、韓国映画観覧、K-pop Danceやボウリング等があり、韓国の文化を満喫することが出来ました。更に、プログラムの中には、日本語学科の学生と一対一で話をする時間もあり、双 方とも勉強になり、中々楽しい時間を過ごすことが出来ました。

生活について

大邱(テグ)市(ほぼ)の気候は、日本よりやや涼しく、9月の上旬には丁度快適な気候でした。(やや乾燥気味であると、ルームメイトは言っていまし た。)滞在中は、学内のホテルのようなゲストハウスに泊まりました。テレビやシャワー・トイレ、ベッド、インターネット等と最低限の日用品は揃っていたの で、自分で必要だと思うものは自分で学校の周辺で購入し、快適に暮らすことができました。朝は、ゲストハウスの隣の「新羅愛」という高級レストランでバイ キングでした。毎朝、とても美味しくいただきましたが、そこはやはり韓国。キムチは毎食必ず出て来ます。一見辛そうに見えないものでも、気を抜くと中身の 具・たれ等が辛い。しかし、韓国滞在も終盤になってくると、慣れ、おいしく感じるようになりました。(日本に帰って来て日本的なものが食べたい、と蕎麦を 食べたところ、唐辛子を沢山入れている自分がいました…。)

ま た、観光では安東(アンドン)文化探訪や慶州(キョンジュ)文化探訪では文化遺産である石窟庵や佛国寺(世界文化遺産)に行き、浦項(ポハン)産業体見学 では韓国でサムソンにも匹敵すると言われる製鉄会社PОSCОも見学させて頂きました。鉄の冷えていく過程がダイナミックでした。韓国の街は、成長する活 気に満ち溢れていました。

ホームステイの自由行動で市場と繁華街に行きましたが、韓国は大体日本の5~7掛け位の物価であるのに、市場ではその市場の更に半額位で物が買えま した。ちなみに私は、螺鈿(らでん)細工が気に入って、お土産に購入しました。また、繁華街では車をトラックに乗せて販売していたり、ディスコの宣伝カー が走っていたりと、日本より全般的に色使いも派手な印象を受けました。服装等は、韓国ドラマそのものような人もいました。

ホームステイ先のご家庭はとても裕福で、優しい方達でした。おばあ様は、10年間自分で日本語を勉強されていて、日常会話に困らないレベルにまで達していました。最後に記念写真も撮り、良い韓国での一コマとなりました。

留学で得たこと

当たり前のことですが、国は違ってもみんな人間は同じ。暑さ寒さも感じれば嬉しい悲しいも皆一緒。時代はグローバルなんだなあ、とつくづく実感しました。

また、韓国の方々と交流できたことと同時に、日本国内の他大学の学生とも交流出来、非常に有意義な時を過ごせました。今後ますます、海外へ行ったり 留学をしたりしたいと思うようになりました。異文化を体験することは同時に、自国文化を見直すことにもつながり、その良さを再発見することが出来ます。ど こか外国に行った時は、その文化にどっぷりつかり、その良さを体感する事をお勧めします。食べ物も生活習慣も、その国や土地に合っているものなので、最初 に行ったときは多少びっくりすることがあっても、そこにいるとそれが当たり前で、良くなって来るから不思議です。海外に行った時は、その国の伝統文化を しっかり体感してきて、日本にいる家族や友達にも伝え、国際交流を発展させていきましょう。

後輩へのアドバイス

海外へはどんどん出ていくことをお勧めします。しかし、楽しく過ごすためには、日本ではない、という危険性を自覚して、その国の文化やマナー、タ ブーを事前に良く熟知してから行きましょう。例えば、韓国では、車は右・人は左、お酒を飲むときは正面を向いて飲むと失礼にあたる、等です。他国等でも宗 教などでは知らなかったでは済まされないこともありますから、知っていて損はありません。しかし、臆せず積極的に主体的に行動し、自分の見聞を広げるため には、思い切って留学するのも良いと思います。世界の大きさが実感されるはずです。若くて感性がみずみずしい時に様々な刺激を受け、人間性を磨き将来の糧 となる経験を沢山する為にも、留学をお勧めします。

最後になりましたが、韓国や日本のスタッフはもとより、このような素晴らしい機会を与えて下さった方々や、一緒に過ごした仲間達に感謝します。