Learn from Experience & Letter
経験者から学ぶ&交換留学派遣生からの便り

立野 真紀

韓国

孤独との闘いがあなたを強くする!!

立野 真紀さん

教育学部 学校教育教員養成課程
留学期間:2014年8月~2015年3月
留学先:漢陽大学

留学先大学について

漢陽(ハニャン)大学は、ソウル市に位置するソウルキャンパスと安山市のERICAキャンパスがあり、技術分野を中心として23もの学科があります。どちらのキャンパスもとても広い敷地で、私の通った「ソウルキャンパス」は、坂がきつく、毎日登山しているようでした。しかし、キャンパス内はとても充実していて、24時間学生に開放されている図書館や4箇所に安くて種類が豊富な学食がありました。そしてこの大学の「自慢」は、韓国にいながら英語も学べることです。正確に言えば、英語がネイティブの学生と友達になりやすい環境があることです。毎年、約160カ国から6000人の留学生が来ていて、キャンパス内や授業でも留学生と触れ合う機会が多くあります。イベントも豊富に企画されており、私は韓国人学生やアメリカやドイツからの留学生と「キムチ作り」を経験することができました。ちなみに日本語学科はERICAキャンパスのため、ソウルキャンパス内で日本語を話す学生に会うことはありませんでした。そのおかげで自分自身の挑戦心が試されました。

学習面について

私は、教育学部の授業と語学の授業を履修しました。学部の授業は、英語での授業が豊富に開講しており、英語を通して韓国人の学生や留学生と討論する環境がありました。最初は、周りに飲み込まれ授業に置いてかれましたが、先生が優しく声をかけてくれ、諦めず勉学に励むことができました。語学の授業は、多様な国からくる留学生と一緒に韓国語を学ぶだけでなく、文化体験もしました。授業以外では、留学生サポートサークルの学生たちが、勉強を教えてくれたり、生活の悩みを聞いてくれたりしました。自主勉強する際は、静かで時間も気にしなくてよかったので、図書館を利用しました。学内にカフェがあり、友達と一緒に勉強することもできました。

生活について

キャンパスの周りには学生街があり、安くて美味しい食堂やお洒落なカフェ、大型スーパーがあり、とても便利でした。スーパーでは、セット売りが主流なので、友達とシェアするとお得でした。少し歩けば、地元の市場があり、買い物や散策ができます。宿舎近くのパン屋さんは、3つで100円のパンやチーズパンを売っており、よく通いました。おばあちゃんが顔を覚えてくれ、おまけしてくれたこともありました。韓国には出前文化があり、価格も安いので、チキンやジャジャ麺が注文しみんなで食べたこともあります。私はバドミントンサークルに入りましたが、そのおかげで韓国人の友達ができ、地元の人しか知らないところに行ったり、年配の方と交流する機会もありました。時間があるときは、近くの川原の広場で仲間とバドミントンやバスケットボールをしたり、設置されている健康器具で運動したりしました。また、地下鉄の最寄り駅が、他より大きな駅のため、移動が本当に便利でした。韓国は、交通費が格安なので、旅行しやすかったです。

留学で得たこと

もしかすると、「これだ!」と周りの人明確に示せるのは、「言語」しかないかもしれません。しかし確実に「自分自身」の内面、見えない部分を成長させてくれたと思います。 言語は、コミュニケーションをとる上で必要不可欠であるに越したことはありません。しかし、言語以外にも意思疎通する方法は多様にあり、大切なことは「伝えたい」という気持ちを前面に出すことだと学びました。そうすることで、私はかけがえのない「人とのつながり」を得ることができました。帰国した今でも、留学時代を思い出すと、「韓国に戻りたい」と感じるのは、素敵な人たちと出会えたからです。 私は、教師を目指しているのですが、子どもたちに語ることのできることを多く得ました。私たちは、教科書やテレビなどのマスメディアから、その国や人を「イメージ」します。その偏りがちな「イメージ」を、自身の経験を語ることで少しでも変えられると実感しています。そのような面からも、留学経験は、私の宝物になりました。

後輩へのアドバイス

後輩のみなさんへ。「悩んでるなら行ったほうがいい」私は留学前この言葉を何度も聞きました。しかし、そんなこと言われても現実問題、卒業は遅れる、多額のお金も必要、日本の友達とも大学生活を楽しみたい、いろんな葛藤がありました。それでも、留学を決意したのは、自分の中に「このままでいいのかな」と引っかかっていたからです。実際、「やらずに後悔よりやって後悔」で、決意してよかったと心から思っています。留学は、私の人生に「立ち止まる機会」をくれました。タイトル通り、私にとって留学は、「孤独との闘い」。頼れる人がいない、そのような状況になって初めて、自分は変われたように思います。「知らないほど怖いものはない。自分の目で見たことだけは紛れのない真実」。留学は、自分だけが語れるもの得るチャンスだと思います!