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2023.06.26

(実施報告) 地域社会との交流から学ぶ国際共修


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異文化間の相互理解も地域社会における協働も、共通の要はコミュニケーションです。この度実施した2ヶ月間の集中セミナー「International Co-Learning Practice Seminar ICP」では、受講生が多様なコニュニティーワークを知り、文化交流の経験を通じて、コミュニケーションについてより多面的に学びを深めました。

まず、セミナーの第1部は理論編として、異文化コミュニケーションや世代間コミュニケーションについて取り組みました。本学で学ぶ7カ国からの留学生と日本人学生たちが混合グループを組み、松本市の協力を得て町会の組織や仕組み、公民館の役割などを学び、地域活動で求められるコミュニケーションについて理解を深めました。

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続いて、第2部である実践編では、信州大学松本キャンパスに近い浅間温泉地区でフィールドワークを行いました。公民館や温泉の見学、地元の方々へのインタビューに加え、20年前の山火事で焼失した樹木の再植林に取り組むNPOと地域の方々と一緒に山へ入り、地域の支援活動(コミュニティワーク)を体験しました。

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最後に、受講生たちはドイツのライプツィヒ大学とのオンライン国際共修(COIL)セッションを行い、本セミナーを通じて得た学習成果を発表しました。ライプツィヒ大学からも、コミュニティプロジェクトとして、コミュニティガーデンや、同大学日本学科の学生と日本人建築家、アーティストの共同設立による「日本の家」などが紹介され、異文化理解と地域社会の両方の視点から、コミュニケーションについてさらに考えを深める貴重な機会となりました。

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本セミナーでは、協働による課題解決の体験を通じて、文化や世代の異なる人たちとのコミュニケーション力を養成することを目標に掲げていました。受講した学生たちからのフィードバックでは、海外・日本国内を問わず、地域社会との交流(コミュニケーション)は特別でかけがえのないものである、と実感したという声も見受けられ、理論から始まり、フィールドワークの実践、オンラインセッションでの発表と議論など、全体の構成バランスも好評で、実りのある集中セミナーとなったようです。

-「International Co-Learning Practice Seminar ICP」担当教員
 信州大学グローバル化推進センター 助教
シュッツェ・アマンダ