研究開発運用部門

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利用者に近い目線で教育支援を

新村 正明
研究開発運用部門長

 2016年4月より研究開発運用部門長を仰せつかっております新村でございます。本籍は工学部の併任ですが、できるだけ利用者である学生・教職員の皆様方のお役に立てるよう努力する所存ですので、よろしくお願いいたします。
 ソフトウェア開発手法にDevOpsという用語があります。開発(Development)と運用(Operations)を組み合わせた造語で、開発と運用が連携する開発手法のことを示し、Facebookやクックパッドなどで採用されているそうです。もちろんeALPSは、このような大規模サービスではありませんが、研究開発運用部門の名前のとおり、学生・教職員にとって利便性の高いシステムになるよう、開発と運用を通して、より良いサービスを提供していくことを目指してまいります。

【eALPSの構成】図1.jpg
 現在、皆様に授業等でお使いいただいておりますシステムは、LMS(Learning Management System)と呼ばれるもので、Moodleというオープンソースソフトウェアを使用しております。
 eALPSは、このMoodleのほか、認証、時間割表示、キャンパス情報システムなどとの連携など複数のシステムから構成されております(図1)。このうち認証には、電子ジャーナルに学外からアクセスするための仕組み「学認」と同じ Shibbolethというオープンソースソフトウェアを使用しております。また、時間割表示やキャンパス情報システムなどとの連携の部分(ADB)は、独自に開発を行っております。
 eALPSを構成する大半のシステムは、多くの大学で導入されているものであり、多く運用実績があります。これらの大学との情報交換から、より使いやすいシステムを目指して改善を行ってまいります。

【Moodleのバージョンアップ】
 皆様に授業等でお使いいただいておりますMoodleですが、来年度用からバージョンアップを予定しております。
 現在、お使いいただいておりますMoodleのバージョンは2.7ですが、2016年5月に次期安定バージョンである3.1がリリースされました。そこで来年度から、この3.1を導入いたします。現在、検証を行っておりますが、内部処理は大幅な変更があるものの、みなさまから見たユーザインターフェースには大きな変更はないようです。
 9月頃には、お試し用のサイトを公開する予定です。詳細はあらためてご連絡いたしますが、是非、新しいMoodleを早めにお試しください。

【Learning Analyticsにむけて】
 PLAN the N・E・X・T の「教育に関する目標」の達成手段に、アクティブ・ラーニングの推進と教学関連データの分析があります。e-Learningは、これらの実現手段として非常に有効なものです。特にe-Learningシステムの利用状況から学生の学修状態を調査・分析するLearning Analyticsが広く行われるようになってきております。そこで、eALPSの利便性の向上と安定的運用から、多くの科目で使用していただけるようにすると共に、履修状況などの学修支援に必要な情報収集・分析にも取り組んでまいります。

2016年6月

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