信州多聞塾
第5回「第2代 信州多聞塾」を開催しました
第5回「第2代信州多聞塾」を開催しました。
開催概要
日時:2026年9月10日(木)〜9月11日(金)
会場:信州大学伊那キャンパス
対象:次世代高度人材「地域発科学技術革新志士」育成プログラム(SPRING)生
次世代AI人材育成プログラム(BOOST)生
テーマ:スタートアップ
■ 1日目:2026年9月10日(木)
開会挨拶・趣旨説明
安田事業統括からの開会挨拶に続き、高坂副事業統括による信州多聞塾の全体趣旨説明、伊原運営委員による今回の企画趣旨説明が行われ、2日間にわたる学びと交流の場がスタートしました。
講演①:「Drug Discovery from the Inside:Science, Failure, and Decision-Making」
講師:ペプチドリーム株式会社 メディシナルケミストリー部門 ディレクター 倉崎 晴彰 氏
ペプチド創薬開発の最先端を行くスタートアップ企業であるペプチドリーム株式会社から倉崎晴彰氏をお招きしました。ご自身のキャリアの歩み(企業での創薬研究や大学院での学位取得)を交えながら、ペプチド創薬研究の魅力、企業における創薬研究の実践についてご講演いただきました。また、高度な研究能力をもつ博士人材が企業の現場やイノベーション創出において果たすべき役割と期待について、温かいメッセージが送られました。
講演②:「先端研究と大学経営・社会をつなぐ信州大学の研究開発マネジメント」
講師:信州大学学術研究・産学官連携推進機構 准教授(URA) 宮原 大地 氏
信州大学でURA(University Research Administrator)として活躍し、2026年4月に科学技術分野の文部科学大臣表彰(研究支援賞)を受賞された宮原大地氏より、研究開発マネジメントの最前線についてご講演いただきました。
講演では、まずURAの仕事内容についてご紹介いただき、博士課程での学びからURAを目指された経緯やキャリアパスについてお話しいただきました。また、先鋭領域融合研究群(ICCER)やアクア・リジェネレーション分野における研究等を中心に、産学官連携や研究成果の社会実装に向けた取り組みをご紹介いただきました。
<倉崎 晴彰 氏> <宮原 大地 氏>
パネルディスカッション:「博士人材の多様なキャリア形成とスタートアップ」
パネリスト:倉崎 晴彰 氏、宮原 大地 氏、新井 亮一 運営委員、鈴木 空 氏(塾生)、福田 悟 氏(塾生)
ファシリテーター:田中 沙智 運営委員
後半では、「博士人材の多様なキャリア形成とスタートアップ」をテーマとしたパネルディスカッションが開催されました。
専門分野での研究を通じて培われる「本質的な課題設定能力」や「高度な論理的思考力」が、スタートアップ創業や企業・大学での新たな挑戦においてどのように強みとなるのか、企業、アカデミア、学生の立場から多面的な対話が交わされました。博士取得後の多様なキャリアパスの可能性に対し、塾生たちは自身の将来像を具体化させる深い示唆を得ることができました。
<パネルディスカッション>
情報交換会:
1日目のプログラム終了後は、農学部生協食堂にて情報交換会が催されました。キャンパスや専門分野を異にする塾生たちが一堂に会し、研究の悩みや将来の展望について熱く語り合い、親睦を深めました。
■ 2日目:2026年9月11日(金)
伊那キャンパス見学ツアー:
2日目の朝は、山口 みゆ 氏(塾生)の案内による伊那キャンパスの見学ツアーから始まりました。伊那キャンパスが誇る広大な農場を見学し、フィールドワークや生命科学研究の現場を体感することで、異分野への理解を深める機会となりました。<伊那キャンパス見学ツアー>
グループワーク:「新エネルギーの普及と地域課題の解決」
話題提供者:
箕輪町役場総務課ゼロカーボン推進室長 兼 DX推進室長 川合 昭 氏
信州大学学術研究・産学官連携推進機構 准教授(URA) 宮原 大地 氏
2日目のメインプログラムでは、「新エネルギーの地産地消と普及に向けた課題解決」に向けた話題提供とグループワークが行われました。川合氏からは、自治体における脱炭素都市づくりやゼロカーボン推進の先進的な取り組みについてご紹介いただきました。続いて宮原氏からは、太陽光と水を用いた地産地消型グリーン水素技術の社会実装に向けた研究・地域連携の取り組みが紹介されました。
<川合 昭 氏> <宮原 大地 氏>
その後、指定されたグループに分かれ、塾生同士によるグループワークが実施されました。地域特性を活かした新エネルギーの導入支援や、住民・行政・研究機関が連携した課題解決のアプローチなどをテーマに、各分野の専門知識を掛け合わせた多角的な視点から活発なディスカッションが展開されました。
続く報告会では、各グループから将来展望や実現可能性を考慮したアイデアが発表されました。
<グループワーク>
支援終了学生の振り返り・閉会:
プログラムの締めくくりとして、プログラム支援終了を迎える塾生から、これまでの取り組みの振り返りと後輩塾生へ向けたメッセージが贈られました。
高坂副事業統括からは今回の総括と今後の活動に向けた励ましの言葉が述べられ、2日間にわたった第5回「第2代信州多聞塾」は盛況のうちに閉会しました。