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信州多聞塾

第5回「信州多聞塾」を開催しました

プログラム生が研究分野を超えて交流し、自身のキャリアパスの考えを深化する行事です。

日程

2024年2月28日~29日 長野市

参加者

・信州多聞塾生、教職員
・招聘講師:サイエンスコミュニケーター3名 大﨑章弘(一社)知識流動システム研究所理事、天元志保中央大学URA、古澤輝由立教大学特任准教授

プログラム内容

・第5回のテーマ:「他者を巻き込む情報デザイン」
第5回は「他者を巻き込む情報デザイン」をテーマに、自分の研究をわかりやすく伝える「サイエンスコミュニケーター」養成プログラムを実施しました。「投票しよう!博士を目指す研究」により、博士学生の研究紹介動画を高校生が視聴して投票する試みも行いました。
「投票しよう!博士を目指す研究」はこちら

プログラムレポート

自らの成果をわかりやすく発信する「サイエンスコミュニケーション」講座を実施しました。
事前に、博士2年次の学生が研究紹介スライド動画を作成。動画を高校生が視聴して投票を行いました。事前の動画や投票結果に基づき、信州多聞塾の当日に講義やグループワークを行いました。
1日目はサイエンスコミュニケーターによる講義とグループワークを実施、2日目にその成果として進化した研究発表を行い、講評・評価を受けました。専門知識を持ち合わせていない人々に、自分の研究内容をわかりやすく伝えることを意識する機会とし、博士学生の研究能力向上を図りました。

1.導入

吉武塾頭から、自身の研究を社会に対して説明することの意義と必要性について言及した挨拶がありました。柳瀬幹事から今回の信州多聞塾における趣旨について説明があり、事前の研究紹介、講義とワークを通じて身につける能力を認識しました。

2.講義とグループワーク

サイエンスコミュニケーターとして活躍する、知識流動システム研究所の大崎先生による講義を受けました。講義テーマは「科学コミュニケーションの手法 〜研究を「わかりやすく」伝えるとは?~」。学生に問いかける演習を交えながら、「伝えること」と「伝わること」の違いや論理の重要性等、コミュニケーションの相手の理解を念頭に置いた考え方・伝達技術について学びました。また、同研究所の天元先生からも、第三者の視点から考える手法等の助言を受けることができました。講義を踏まえ、学生相互が研究紹介をブラッシュアップするグループワークを行いました。

3.研究発表

2日目には、講義とグループワークを踏まえて進化させた研究紹介の発表を行いました。発表者は事前の投票により上位となった5名です。講師として大﨑先生に加え古澤先生に参加いただき、各紹介のよい点/改善点の助言をいただきました。また学生による質疑応答が活発に行われました。
発表は講師・教員・学生が評価し、水野弘基さんの研究紹介が最優秀となりました。
森川事業統括からは、研究者の資質として、想像力や積極的に伝える姿勢の必要性について講評がありました。いずれも、今回の信州多聞塾を通じて学生が身につけることができたと思います。

発表した研究

・「フレキシブルセンサー?! 「圧電」と驚くナノファイバー」 Xiong Junpeng
・「災害現場で活躍する油圧協働ロボットの研究」 新井 遼
・「Adult neurogenesis and Mental disorder. 成人神経発生と精神障害」 SUN LIHAO
・「カーリングの物理現象に関する研究」 曽根 忠瑛
・「合同・相似から始める図形の話〜いろいろな図形とその不変量〜」水野 弘基 ☆最優秀発表

閉会式では、3月でプログラムを終了する修了生の紹介があり、学生からは支援に対する謝辞がありました。

「信州多聞塾」により、研究者としての資質向上のみならず、分野・キャンパスを超えた博士学生の交流ができたことが成果となりました。

開催した多聞塾はこちら

 

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