事例紹介

広報誌

広報誌「信大NOW」134号(2022年7月29日発行)
2021年度に制度を活用した 信州大学大学院総合医理工学研究科博士課程2年の近藤文哉さんインタビュー

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共創フェローの皆さんへのインタビュー

  • 博士課程への進学

博士課程への進学を決めた理由を教えてください

  • 研究室分属後から研究の楽しさに魅せられ、これらを生涯の仕事に出来れば毎日が充実するに違いないと考えたからです。また、自分だけにしか出来ない専門性の高い仕事で社会に貢献していきたいと考えるようになったからです。
  • 世界で活躍する研究者になりたいという想いがまず初めにあり、博士号を取りたいと考えていました。そのなかで、直接博士課程進学を決めた理由は、自身の指導教官や国家プロジェクトで共同研究している教授がそろそろご定年ということもあり、今このときを逃してはこの先生方から学びを得る機会はないと思ったからです。
  • I want to be a better person and contribute to society and being a Ph.D. itself is very interesting.
  • 博士課程への進学

博士課程進学に対しての不安はありましたか

  • 私の学部では博士進学は稀有な進路選択であったため、正直、不安しかありませんでした。進学を決断するまでは寝れない日も続きました。しかし、博士課程進学に関するキャリア設計の講義を大学院で受講したことで、不安が緩和したことや、両親や友人が意外にも背中を押してくれたことで,最終的に進学という決断に至りました。
  • 特に不安はありませんでした。博士課程に進学する学生の母数は確かに少なく不安感を覚えそうなものですが、学会などで様々な方とコミュニケーションをとると博士進学を考えている方や直接進学の博士学生がたくさんいることを実感することができます。
  • Sometimes I will be confused about me myself, and doubt about me myself.
  • 博士課程への進学

入学前の博士課程のイメージと,入学後の博士課程の実際を教えてください

  • 入学前の博士課程は「大変で苦しい」というイメージがありました。しかし、入学後は「大変で楽しい」という印象です。
  • 修士1年の頭には博士進学を決めていたので、事前に多くのことを調べていたために、入学前後のギャップはあまり感じませんでした。研究もそうですが、事前検討、計画が大事であり、そこに力をいれていれば何事も対処できると思います。
  • Before, I think the Ph.D. is boring and hard. The only thing I need is to study. Now, I find it is a journey for me to discover the world and the aha moment of life.
  • 博士課程への進学

博士課程学生にはどのような資質が求められると思いますか

  • 博士課程では学術雑誌への論文投稿が必須であるため、自身の研究計画を緻密に考案する能力が、何よりも重要だと思います。特に、失敗したときのバックアップが非常に重要で、当初の研究計画が上手くいかなかったときに行う研究プランを少なくとも10通りは用意できるような用意周到さが個人的には必要だと思います。
  • 研究遂行能力はもちろんのことながら、コミュニケーション能力は非常に大事であると思います。様々な研究者と交流することで新しいアイデアを得ることもできますし、自身の研究をアピールするためにもコミュニケーションは必須です。どんなに素晴らしい研究成果を得ようともそれを社会に発信できなければ意味のないものとなってしまいます。
  • Curiosity and concentration.
  • 研究力強化

難しい問題に直面した時、どのように解決してきたましたか

  • 客観的にみて、自分がこれまで難しい問題を解決してきたかどうかは分かりませんが、研究において、うまくいかない問題を解決する場面は何度もありました。個人的な印象としては、試行錯誤を続けていれば、なんとかなると思います。毎日失敗続きでも、その問題に向き合って、日々考え続けていれば失敗の中から様々なヒントが得られ、結果的にはうまくいくようになる仕組みがあると思います。ただし、上手くいかない問題だけに向き合うのは相当のストレスがかかるので、研究テーマをいくつも用意しておいて、上手くいく研究と並行して行うのがコツだと思います。
  • 先生、後輩、他大学の教授・学友に助言を求めたり、先行研究の論文はひたすら読みインスピレーションを得て、解決を図ってきました。完全に行き詰ったときは、思い悩んでも仕方がないので一度ペンディングして、気晴らしに別のテーマの研究をやります。時間を置くと思わぬアイデアが浮かび、解決の糸口となったことが多々あります。
  • Read the book and try may times. If possible ask for the help form teachers and my parents.
  • 研究力強化

研究力を高めるにはどうしたら良いと思いますか

  • 私も教えて欲しいところですが、他大学・他分野の研究者の方とのコミュニケーションを積極的に行うことがとても重要で、井の中の蛙にならず情報の風通しを良くしておくことが大切だと思います。他分野の方とお話しすると研究のアイディア・手法に関して勉強になることが非常に多いですし、自分の研究の位置づけ的なこともわかります(圧倒されてショックを受けることも多いですが)。また、他分野の方に自身の研究を分かりやすく伝える練習になります。これらは研究者として外部資金を獲得するうえで必要不可欠なスキルだと思います。
  • 良く研究して、良く遊ぶことだと思います。限られた時間の中で成果をだすことを心がけると、諸々の処理能力があがるだけでなく、研究力があがります。
  • Reading and exercise.
  • キャリアパス

学部課程や修士課程と,博士課程の違いはどこにあると考えますか

  • 共創フェローとしてお給料をいただいているからかもしれませんが、研究を「仕事」としてとらえるようになる点ではないかと個人的には思います。しかし、これは決してマイナスの意味ではありません。修士課程は純粋に研究が面白くて、「やりたい研究」を行うだけでよかったので、研究が「仕事」であるという感覚は毛頭ありませんでした。しかし、博士課程では「私がやりたい研究」のほかに、共同研究先の企業の方や、教授・後輩に依頼されて行う実験・解析が増え、「私にやってもらいたい研究」を行う機会が圧倒的に多くなりました。これによって、研究が単なる「楽しみ」から「仕事」だと感じるようになりました。進学後当初はこの感覚の変化に違和感がありましたが、最近では「頼りにしていただいている」という充足感があり、要望にこたえなければならないという責任感に生きがいのようなものを感じています。
  • 求められることの水準が高くなることや、自身の専門以外の幅広い知識が必要であることが学部課程や修士課程と、博士課程の違いと考えております。研究自体は地続きであり、学部課程や修士課程の延長です。
  • Undergraduate: Learn to pick up "dead" rabbits. Undergraduate and previous knowledge is the knowledge that has been discovered by others and has been repeatedly verified. It is fixed and stable, and belongs to the "dead rabbit". The learning and training at this stage are just learning to find a more convenient path to bring back the "rabbit" that has died there.

  • Master's Student: Learn to hit a live rabbit that runs in sight. Where is this rabbit? You need a mentor to point you, or a mentor and student work together to determine their location. While "pointing to the rabbit", the instructor should also teach the students the ability to aim and shoot the rabbit. Master students need to follow the methods and techniques learned from their supervisors to kill the rabbit that is still in motion, and then use the methods that have been available in the past to capture the rabbit.

    Ph.D. Student: Learn to hit an invisible live rabbit. The rabbit at this time is also alive, but it may not be running in your field of vision, but is running in the woods - the instructor can confirm that this rabbit must exist, but you need to drive the rabbit out of the woods first, judge whether it is worth hunting, then use more advanced hunting techniques to shoot and use the original method to take the rabbit in your hand.
  • キャリアパス

共創フェローになったことで、自分が成長したと感じる点はありますか

  • 共同研究先の企業が抱える課題を深く知ることで、社会や企業側が研究者にどのようなことをもとめているのかを意識づけるきっかけが得られた点です。これまでは、自分がやりたい研究をやれることだけに幸せを感じていましたが、他者の要望に対して、自分の研究スキルを活かせるということに幸せを見出せるようになりました。また、共同研究を行うなかで、これまでの研究では扱ってこなかったような実験系・解析手法を学ぶことができ、成長できたと思います。
  • 完全に専門外の方に自身の研究を発表する機会が多くあり、誰にでもわかりやすく自身の研究をプレゼンテーションする力が成長したと感じております。
  • I still need more time to be that one.
  • キャリアパス

博士号取得後の目標は何ですか

  • 農学・生物学系の研究機関の研究員として活躍したいです。研究スキルや研究のセンスを磨き,将来的には大学の教員として、クリエイティブで面白い研究をやっていきたいです。
  • 博士号取得後は企業への就職を考えています。企業の研究者として研究に従事し、自身の研究成果を製品の形で社会に提供することが目標です。
  • Be a happy person.
  • キャリアパス

博士人材のキャリアパスに関しての課題や感想などがあれば教えてください

  • アカデミアのポストをもう少し増やしてほしいです。
  • 直接進学の博士OBの話を聞くことができれば、より具体的なキャリアパスのビジョンを想像することができたかなと感じました。
  • It is interesting and helpful to me my whole life.
  • キャリアパス

博士課程進学の勧めなど、後輩へのメッセージをお願いします

  • 私自身、博士課程進学前は様々な不安がありましたが、博士課程に進んで研究をしている今は思っていた通り正直とても楽しいです。ただ、このように楽しくやれているのは、ラボの教授や後輩に恵まれたことや、共創フェロー制度に採用していただいたことなど、私が様々な幸運に恵まれたからだと思います。博士課程の進学を逡巡されている方は、自身のラボの状況や経済面を考えたうえで、教授はもちろんのこと、出来るだけ若手の研究者や博士課程の学生に質問してみてください。インターネットは時々現実とは乖離することが書かれていることも多いので、実際にヒアリングして進学の決断をされることをお勧めします。
  • 研究を楽しむことができる方ならば博士課程に進学しても損はないと思います。自身の行動次第で博士課程は労したもの以上に有意義なものになると思います。
  • Just do yourself and find your own way.

長期インターンシップ

  • 企業からの声

素晴らしい人材

弊社知的財産部としても、初の試みで不安点もあったが、素晴らしい人材で大変良かったと思います。

  • 企業からの声

専門知識がマッチ

当初、3ヶ月の長期インターンシップは初めてだったので心配な面もあったが、当Grでの課題と研修生の専門知識がマッチしたこともあり、逆に長期研修により大きな成果をあげることができ、当社にとっても非常にメリットが大きかった。(中略)ぜひとも当社に入社してご活躍いただきたいと考えます。長期インターンシップでうまくマッチングできれば、企業にとっても学生にとってもメリットのある制度だと思います。

  • 企業からの声

長期間であるため有意である

長期間(3ヶ月)であるため、業務サイクル(PDCA)を経験させる時間が十分確保されており、1テーマを担当させることができたことが、短期(~1ヶ月)インターンシップに比べ、有意である。

  • 学生からの声

半導体・電子部品

製品を開発する中で、専門的な知識が必要なのは当然であるが、それ以外の幅広い分野の知識についても有しているべきだと実感できた。実習では、自分が今までに行ったことのない実験も多数行ったため、それらの技術・知識を習得できた。

  • 学生からの声

化学企業

大学生活で培ってきた研究技術は、企業でもきちんと活用できるという自信がついた。また「安全」が企業内で非常に重大であるということは知っているようで知らないことだった。インターンシップの初日に事故の対策会議があり、安全対策というものを実例として学べたことは貴重な体験でした。

  • 学生からの声

化学企業

会社での開発職におけるスピード感を感じられたことが、今回の実習の中で最も有意義だった。また、実験に対する視野。

  • 学生からの声

電気機器企業

一番は会社の雰囲気を知ることが出来た。その中でどのような作業をしていて、どのような能力を求められているかということを知り、いろいろな方に教わり、様々なことを勉強できた。素晴らしい方々と会うことができた。

  • 学生からの声

医薬品企業

技術的な能力向上はもちろん、指導者の方のお話から仕事の流れ、研究においていた大切な考え方、研究の進め方を学ぶことができ、自分の目指す"微生物研究者"の姿がどのようなものか分かったので、これからどう生活していけばよいかが分かった。

  • 学生からの声

繊維企業

大学院での研究とは違い、他社との差や洗濯後の機能保持能力、購入者受けは良さそうか等、利益と直結する問題点をすべてクリアにして企業では研究を行っているということを実感しました。しかし研究の進め方は、指示を受けたらその指示に自分のアイデアを折り込み、より良いものにするという点で大学院と似ていたことは逆に新しい発見でした。

  • 学生からの声

食料品企業

限られた時間内にどれだけ効率よく実験を進め、結果を得られるかがかなり重要であると感じた。限られた時間内で実験以外の業務を行うことの大変さもあるが、自分なりに計画を立てれば終わらないこともないとも思った。

  • 企業からの声

仕事の意義を再認識

同世代の若手社員を一緒に業務させたことで、当該社員の指導力の養成につながったと思います。学生さんの医療機器開発への熱意に触れ、私たち自身が私たちの仕事の意義を再認識することができました。

  • 企業からの声

モチベーション向上

短い期間でしたが、学生を受け入れ一緒に作業することで、部内でもいい刺激となりました。特に昨年入社の担当にとって、作業指導の機会も出来、モチベーション向上になったと思います。

  • 企業からの声

職場での印象が良かった

まじめでやる気のある学生だったため、職場での印象が良かった。きれいごとではなく工場とはどういうものかが分かってもらえたのではないかと思う。

  • 企業からの声

好印象

明るい元気のよい挨拶や、素直に意見を聞く姿勢が好印象でした。技術的な説明の理解が早く、適応能力が高いと感じました。

学生からの声

企業からの声

 

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