お知らせ
ふらっと試作工房 開所式を開催しました
2024.12.05
上田市と信州大学の包括連携協定の一環として、今後の市場拡大が期待されている短パルスレーザー加工技術を学ぶことができるイノベーションハブ「ふらっと試作工房」の開所式が12月2日(月)に行われ、近隣市町村の企業や行政の関係者40人余りが出席しました。 信州大学繊維学部ファイバーイノベーション・インキュベーター(Fii)施設に設置する「ふらっと試作工房」は上田市の先端技術教育プログラム運営事業で実施するもので、企業版ふるさと納税が財源となっています。
開所式の中で林副学長からは「先端技術を学べる教育プログラムで人材育成をして、研究開発ができる人材をこの上田地域から輩出できることが期待される」と挨拶があり、村上繊維学部長からは「上田市と信州大学繊維学部の関係性を強化し、産学官共同で大学の研究成果を社会実装する場を整備していきたい」と挨拶がありました。上田市の産業振興部商工課の翠川課長からは「地域企業の皆さまが気軽に訪れ、試作品の開発やレーザー加工技術の相談ができる場として、これから多くの可能性を生み出してほしい」と挨拶がありました。
山口教授からはふらっと試作工房の概要と今後の展望の説明がありました。山口教授が専門とする超短パルスレーザー加工技術は、材料の表面に微細な加工をすることで、生物が持つ優れた機能的な構造を再現することできます。例えば、水を弾く撥水性や汚れを弾く防汚性、光の反射を抑制する無反射の機能を付与することができ、これまで化学処理に頼っていた機能付与を、機械的に付与することができるので、化学物質を使わない環境にやさしい技術です。
概要を説明する信州大学繊維学部 山口昌樹 教授
Fii施設6階に設置されたふらっと試作工房
見学者に説明をする山口教授
レーザー加工技術とその安全な運用方法は,ふらっと試作工房で別途開催される5日間の教育プログラムを受講して学ぶこともできます。ふらっと試作工房の利用方法や教育プログラムの開催時期などは以下の問い合わせ先にご連絡ください。
【問い合わせ】
ふらっと試作工房事務局(繊維学部山口研究室)
HP: ふらっと試作工房
Email: laser_koubou@shinshu-u.ac.jp