信州大学HOME

english

Menu

お知らせ

お知らせ

先進繊維・感性工学科 冨澤錬助教が2024年繊維学会年次大会(創立80周年記念)にて、優秀口頭発表賞を受賞

2024.07.25


2024年6月12日 (水)~14日 (金)に2024年繊維学会年次大会(創立80周年記念)において、冨澤 錬 助教(先進繊維・感性工学科)が優秀口頭発表賞を受賞しました。この賞は、年次大会において優秀な口頭発表を行った者(年次大会開催年4月1日現在で40歳未満の正会員および学生会員(学生会員は博士後期課程に在籍)へ授与されます。






受賞題目:芯鞘複合溶融紡糸による接着性樹脂ポリビニルブチラールの繊維化および応用
研究概要:主にフィルムとして利用されるポリビニルブチラール(PVB)の接着性に注目し、ポリエステル(PET)の表面にPVBを配置したPET/PVB芯鞘繊維を作成した。得られた繊維を延伸した際のPET繊維の物性および不織布に混繊した際の不織布の物性を測定し、PVBの鞘がおよぼす影響を調査した。この結果、得られるPET繊維が高倍率まで延伸されることが確認された。またこの繊維を不織布に混ぜ込むことで不織布の強度が1.5倍、ヤング率は50倍近く増加した。高倍率延伸はPVB樹脂が紡糸時の紡糸線張力を負担するため、不織布の高強度・高弾性率化は、繊維の交絡点においてPVBどうしが融着したためであると考えられる。今後もこれの産業用途への応用に向け、研究を進めていきたい。

  • 大学院の教育
  • 教員一覧
  • 特色ある取り組み
  • 企業・一般の方へ
  • 在学生の方へ
  • 保護者・卒業生の方へ