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小野 星河さん(M2)が一般社団法人日本エネルギー学会 奨励賞を受賞

2024.03.12

一般社団法人日本エネルギー学会の2023年度学会表彰において、大学院総合理工学研究科繊維学専攻化学･材料分野ファイバー材料工学ユニット修士課程2年の小野 星河さん(髙橋 伸英研究室)が奨励賞を受賞しました。

【奨励賞】

小野 星河さん
受賞題目： CO2濃度がケナフのCO2吸収速度および繊維特性に及ぼす影響

研究概要：ケナフは、他の植物と比べて成長が速く、CO₂吸収速度が高いことが知られている。そこで、工場等の固定排出源からの CO₂回収技術として、ケナフに着目した。排ガスに含まれる高いCO₂濃度下でケナフを生育することにより、高い速度でCO₂を吸収・固定し、さらに、収穫したケナフを繊維材料として利用する方法を提案する。本研究では、400 ppmと1500 ppmの異なるCO₂濃度下でケナフの栽培試験を行い、成長速度や炭素固定量、繊維特性の調査を行った。約3か月間LED光源を用いて栽培を行った結果、400 ppmに比べて1500 ppmでは1苗当たりの炭素固定量が1.6倍に増加した。また、同程度の個体を用いて繊維抽出を行った結果、1500ppmでは繊維収量、収率が向上することを示した。

小野さんのコメント：この度はエネルギー学会において奨励賞を受賞させていただき、大変光栄に思います。ご指導いただいた高橋先生をはじめ、研究室の皆様には心より感謝申し上げます。本研究では、固定排出源からのCO₂の回収方法として、植物の光合成を利用した方法を提案しています。そのため、この研究が環境問題の解決に少しでも貢献できるのならば、大変嬉しく思います。これまでの研究生活での学びを活かし、4月からの社会人生活でも頑張りたいと思います。

本研究に関するお問い合わせは、化学・材料学科髙橋 伸英教授(novhide@shinshu-u.ac.jp)までお願い致します。