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お知らせ

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諸岡 駿さん(M1)・長田 航太さん(M1)が日本繊維製品消費科学会 年次大会で受賞

2023.07.12


6月25・26日にオンラインにて開催された日本繊維製品消費科学会2023年 年次大会において、大学院総合理工学研究科 繊維学専攻修士課程1年の諸岡 駿さん(上條 正義研究室)が若手優秀発表賞を、長田 航太さん(金井 博幸研究室)がポスターベスト発表賞をそれぞれ受賞しました。
若手優秀発表賞は、2023年4月1日時点において35歳未満の会員で、応募の意思表示をして口頭発表を行った若手研究者(学生も含む)の中で、優れた口頭発表を行った発表者に授与されるものです。ポスターベスト発表賞は2023年4月1日時点において30歳未満の学生並びに院生(会員)で、応募の意思表示をしてポスター発表を行った者の中で、優れた発表を行った発表者に授与されるものです。
受賞題目等は以下のとおりです。



【若手優秀発表賞】

諸岡 駿さん
受賞題目: 生地の水分移動特性が着心地に与える影響


研究概要:発汗時において、衣服が吸汗することで張り付きが不快であり、衣服に汗が残っているのが原因と考えます。その不快要因を低減させるため、水分移動特性に注目しました。水分移動特性が異なる生地によるYシャツを3種類用意し、それぞれを着衣し発汗した際の着心地の改善効果を生理心理反応と材料特性の計測から評価しました。その結果、水分移動特性が高い試料ほど不快感の低減が見込まれたこと、時間経過に伴い着衣感の不快要素が心理指標は"湿潤感"から"肌ざわり"、生理指標は "皮膚温の冷たさ"から"体温の下がりにくさ"が着衣時の快・不快感に影響していることがわかりました。


諸岡さんのコメント:この度、日本繊維製品消費科学会より優秀発表賞を頂き、大変光栄に思います。この受賞は、指導教員である上條先生をはじめ、学科の先生方、研究室の皆様、多くの方々のご支援があってのことだと感じております。この場を借りて、心より感謝申し上げます。本研究は、暑熱環境において快適に着衣できる衣服の設計要件を明らかにすることを目指しています。今回は生地の水分移動特性の視点から快適に着衣できる要素の提案を行いました。この成果をさらに磨き、快適な衣服の実現に向けて今後の研究活動に精進して参りたいと思います。

本研究に関するお問い合わせは先進繊維・感性工学科上條 正義 教授(kamijo@shinshu-u.ac.jp)までお願い致します。



【ポスターベスト発表賞】

長田 航太さん
受賞題目: 高視認性安全服用蛍光染色布の誘目性評価における背景色彩の影響


研究概要:JISに規定されている高視認性安全服は、薄暮時間帯や背景色彩との対比効果によって着用者の発見が遅れてしまう問題があります。本研究では、対象となる安全服用蛍光染色布、背景となる作業環境を想定した色彩の組み合わせについて、対象の発見過程の初段階である誘目性評価における対比効果の要因を検討し、背景色彩ごとに見つけやすい安全服の色彩について考察しました。その結果、背景灰、緑、青、黒に対して蛍光黄、背景白に対して蛍光赤、蛍光橙赤、蛍光桃の誘目性が高いこと、判別分析より薄暮環境における誘目性評価の主要因が明度対比であることわかりました。


長田さんのコメント:この度、繊維製品消費科学会年次大会にて、ポスターベスト発表賞を頂戴しました。この受賞は日々ご指導頂いている先生方、研究室の皆様、家族など、多くの方々のおかげです。この場を借りて、心より感謝申し上げます。本研究の成果をさらに磨き、高視認性安全服による交通事故の防止を目指して、今後の研究活動に精進して参りたいと考えています。


本研究に関するお問い合わせは先進繊維・感性工学科丸 弘樹 助教(maruh@shinshu-u.ac.jp)までお願い致します。
※本研究は昨年度所属した丸研究室にて実施したものとなります。

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