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寺迫 隆晃 さん(B4)が日本機械学会北陸信越支部第27回支部賞学生賞(卒業研究発表の部)を受賞

2023.04.19


3月3・4日に福井市で開催された日本機械学会北陸信越支部2023年合同講演会において、繊維学部機械・ロボット学科バイオエンジニアリングコース4年の寺迫 隆晃さん(生体力学研究室)が学生賞(卒業研究発表の部)を受賞しました。この賞は、卒業研究発表講演会において発表された研究発表の内、優れた講演内容に対して贈られるもので、今回は102件の発表中10名が受賞しました。


受賞題目: 頭部衝突における頸部筋の頭部挙動への影響


研究概要:近年、コンタクトスポーツにおける脳震盪が危険視されています。脳震盪は症状が現れない、一過性の記憶障害など軽症と思われがちですが、繰り返し受傷することで重症頭部外傷後に見られるような記憶力や注意力の低下を引き起こすため、脳震盪の発症を競技中に判断する必要があります。我々はこれまでに、アメリカンフットボールの試合中に発生した頭部衝突の映像を基に、受傷状況をシミュレーションで再現し、脳内力学応答を計算することで、脳震盪の発症を予測するシステムを開発してきました。本研究では、同システムを応用し、受傷者の頸部の筋活性度や筋活性部位を変化させた際の脳振盪発症リスクを検証しました。頸部筋を活性化させることで、脳震盪の発症リスクは低減されるが、頸部損傷への影響が大きいことを示しました。


寺迫さんのコメント:この度は、日本機械学会北陸信越支部2023年合同講演会において学生賞をいただき、大変光栄に思います。今回の受賞は、指導教員である中楯先生をはじめ、共同研究先の方々や研究室の皆様のご支援があってのことだと思っております。心から感謝申し上げます。本研究では、頭部衝突時の頸部に着目し、頸部筋の活性化が脳振盪発症リスクへ与える影響をシミュレーションによって検証しました。今後、頸部筋活性だけでなく筋力や姿勢についても研究を進めることで、頭部衝突による脳振盪および頸部損傷の発症予防に繋がればと考えています。今回の受賞を励みに今後も研究に取り組んでいきます。


※本研究に関するお問い合わせは機械・ロボット学科中楯 浩康 准教授(nakadate@shinshu-u.ac.jp)までお願い致します

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