信州大学HOME

english

Menu

お知らせ

お知らせ

千葉 耀太さん(M2)が第183回東海高分子研究会講演会にて東海高分子研究会学生奨励賞を受賞

2022.10.06


9月17日に名古屋大学で開催された第183回東海高分子研究会講演会(夏期研究会)において、大学院総合理工学研究科 繊維学専攻修士課程2年の千葉 耀太さん(髙坂研究室)が、東海高分子研究会学生奨励賞を受賞しました。例年、学生の研究に対する奨励と一層の研究交流の活性化をはかることを目的として、平成20年度より東海高分子研究会において優秀なポスター発表を行った学生に「東海高分子研究会学生研究奨励賞」が贈られています。今大会では、41件中8件が選ばれました。


受賞題目: 側基のけん化を端緒に原料を再生する循環型ビニルポリマー:分解機構の解析


概要: ビニルポリマーは合成が容易な反面、炭素骨格で構成される主鎖の分解が困難で、モノマーを再生するケミカルリサイクルが課題になっています。千葉さんらはこれまで、3-メチレンフタリドのラジカル重合により得られるビニルポリマーをけん化すると、モノマー前駆体を再生することを見出していました。
https://www.shinshu-u.ac.jp/faculty/textiles/news/2022/05/165978.html
https://www.shinshu-u.ac.jp/faculty/textiles/news/2021/07/157294.html
本発表では、様々な条件で当該ビニルポリマーを分解し、分解反応のメカニズムについて考察しました。これまで提案していたイオン機構に加えて、ラジカル機構を含めた検証を行いました。

千葉さんのコメント: 東海高分子研究会学生研究奨励賞を頂戴し、大変嬉しく思います。今回は、私がこれまで報告してきた資源循環型ビニルポリマーについて、その原料再生メカニズムに焦点を当てました。いくつかの仮説を実験結果と比べて検証し、他大学の先生方と有意義なディスカッションをすることができました。今後はさらなる検証を加え、メカニズムの全容を明らかにしたいと考えています。分解の鍵となる分子構造を特定できれば、多様な資源循環型プラスチックの開発に繋がります。循環型社会を実現するため、これからも研究に取り組んでいきます。



※本研究に関するお問い合わせは化学・材料学科髙坂 泰弘 准教授(kohsaka@shinshu-u.ac.jp)までお願い致します

  • 大学院の教育
  • 教員一覧
  • 特色ある取り組み
  • 企業・一般の方へ
  • 在学生の方へ
  • 保護者・卒業生の方へ