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化学・材料学科の高坂 泰弘 准教授が第67回高分子研究発表会にてヤングサイエンティスト講演賞を受賞

2021.07.20


7月9日にオンラインにて開催された第67回高分子研究発表会(神戸)において、高坂 泰弘 准教授(先鋭材料研究所、化学・材料学科)がヤングサイエンティスト講演賞を受賞しました。本賞は40歳未満の高分子学会会員に対して、その研究が講演にふさわしいと認められた者に授与される賞で、一般発表(14分)とは別に30分枠の講演の機会が与えられます。今年度は5名に対し授与されました。講演題目は「共役置換反応を利用した高分子の合成・分解・変換:擬クリック反応ならびに動的共有結合としての性質」です。


研究概要 : アリル位に脱離基を有するメタクリル酸エステルは、求核剤と付加-脱離機構に基づく共役置換反応を起こします。この反応は室温、大気中でも定量的に進行し、アミン、カルボン酸、フェノール、チオールなど多様な求核剤を使用することが可能です。また、脱離基と求核剤によっては、逆反応が進行する動的共有結合としての性質も示します。演者は、共役置換反応を高分子化学のさまざまな場面で活用し、その有用性を明らかにしてきました。本講演では、共役置換反応を利用した高分子の末端修飾ならびに重縮合、高分子分解、環状ポリマー合成への応用を報告しました。

高坂 准教授のコメント: この度は栄誉ある賞を賜り、審査員および学会の運営スタッフの皆さまに心より感謝申し上げます。  受賞対象となる共役置換反応は、ちょうど10年前に四苦八苦していた中で出会いました。当初はこの反応を高分子の末端制御に利用しましたが、本学着任に伴い、高分子の合成や分解、構造変換にも有効であることを見出し、今回の受賞に至りました。  この間、多くの方々に研究をご支援頂きました。また、いつも刺激を貰っている同世代の仲閒にも感謝しています。これからも、たくさんの方々と協業できることを楽しみにしております。

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