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化学・材料学科の荒木 潤 教授が第70回高分子学会年次大会において高分子学会 パブリシティ賞に選出

2021.05.31


5月26日~28日に開催された第70回高分子学会年次大会(オンライン開催)において、荒木 潤 教授(化学・材料学科)が発表した「色素吸着を応用したナノセルロース表面荷電基の簡便で迅速な定量」が高分子学会広報委員会パブリシティ賞を受賞しました。本賞はその発表内容が学術、技術、又は産業の発展に寄与するものであり、対外的に発表するにふさわしいと認められた発表に授与される賞です。 今回の年次大会では発表件数1092件の中から選ばれた12件が受賞し、5月21日に高分子学会を通じて報道関係者向けの記者会見が行われました。


研究概要 : ナノセルロース材料の表面官能基を迅速かつ簡便に定量する新しい手法を開発しました。従来の滴定法では多量(数百mg)の試料が必要で、試料の前処理および定量に長時間を要し、自動化のために高価な自動滴定装置が必要という欠点があったため、塩基性色素と表面荷電基の吸着を用いる定量法を開発したところ、滴定結果と極めてよく一致しました。強酸性基と弱酸性基の個別定量も可能であり、両官能基量の傾向も滴定結果とよく一致しました。色素定量法は、複数の弱酸性基が混在していても定量可能、試料量が微量(2.5mg)、吸着が極めて短時間で短時間のうちに数十本近くの試料を分析可能、安価な可視光吸光光度計のみで定量可能、布地などの大型の試料も分析可能など数多くの利点を備える手法であることがわかりました。
この受賞について、本日プレスリリース(資料)を行いました。

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