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繊維・フィルム材料の製造条件と構造と物性の相関を探る

教員氏名
宝田 亘
職名
准教授
所属
先進繊維・感性工学科
研究分野

繊維工学,高分子成形加工

研究課題

(1)新規ポリマーの繊維化と構造と物性の相関の解明
高機能性ポリマー,植物由来ポリマー,リサイクルポリマー 等
(2)複合紡糸技術を利用した機能性繊維の創出
刺激応答性繊維,光学機能性繊維,繊維アクチュエーター 等
(3)ポリマーの変形に伴う構造変化の測定と解析
高速溶融紡糸過程における配向結晶化,フィルム延伸過程における分子配向形成 等
(4)炭素繊維の構造と物性の解析
炭素繊維の製造/処理条件と圧縮強度の関係,炭素繊維内部の網面構造/ボイド構造の解析 等

出身校
東京工業大学
一言コメント

高分子材料は同じ化学構造の分子を用いても、分子の並び方が変わるとその物性(強度/弾性率などの力学物性,透明度/屈折率などの光学物性,導電性/圧電性などの電気物性,軟化温度/融点などの熱物性 等)が大きく変化します。製品が求める物性を達成するためには分子をどのように並べれば良いのか、また、そう並べるためにはどのように製造すれば良いのか、について研究を行っています。

研究紹介

分子の並び方を制御して目標物性を達成する!

世界人口の増加と経済発展に伴い、繊維の需要は増加し続けていますが、その結果として廃棄される繊維製品の量も増え続けています。今後も人類が持続的に発展していくためには、廃棄物を製品に戻すサイクルを確立すると共に、繊維の物性・機能性を向上し、繊維を効率的に利用していくことが求められています。繊維の物性は繊維を構成する分子の化学構造と、分子の並び方で決まりますが、異方性の高い高分子から繊維を製造する場合には、分子の並び方の影響が非常に強くなります。同じ分子でも、綺麗に並べることで、より強く、より硬くすることができるのです。私達の研究室では、主に高分子繊維を対象とし、内部の分子の並び方を制御することにより、物性を向上する研究を行っています。

 


着心地の良い衣服、座り心地の良いシート、燃費の良い自動車、消費電力が少なくて鮮明な表示デバイス、軽くて使いやすい工具、より人間に近いロボット、これら全てが、基礎材料である繊維やフィルムの性能向上により達成される可能性があります。繊維・フィルム材料は全ての産業の基盤であり、その発展は世界を変える可能性があると信じています。

 

≪研究から広がる未来≫


着心地の良い衣服、座り心地の良いシート、燃費の良い自動車、消費電力が少なくて鮮明な表示デバイス、軽くて使いやすい工具、より人間に近いロボット、これら全てが、基礎材料である繊維やフィルムの性能向上により達成される可能性があります。繊維・フィルム材料は全ての産業の基盤であり、その発展は世界を変える可能性があると信じています。

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