炭素繊維と機能性材料が紡ぐ未来
- 教員氏名
- 施 建
- 職名
- 准教授
- 所属
- 機械・ロボット学科 機能機械学コース
- 研究分野
複合材料工学、表界面工学、材料力学、機能性材料、CFRPリサイクル
- 研究課題
(1)炭素繊維表面を改質し、繊維の界面特性を向上し,炭素繊維強化複合材料(CFRP)の更なる高強度化
(2)CFRPを高度資源化するため、グリーンなリサイクル技術の開発
(3)機能性高分子材料を開発し、海水淡水化、都市鉱山からメタル回収などサステナブルな応用研究
- 出身校
- 信州大学
- SOAR
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一言コメント | CFRPの成形、物性評価、リサイクルまで幅広く繊維強化複合材料を研究開発しています。SDGsを意識しながら機能性材料の研究を展開し、豊かな未来を切り開きます。 |
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研究紹介
炭素繊維強化複合材料の更なる高強度化と未来を豊かにする新しい機能性材料の創出
輸送機器から社会インフラまで軽量構造材料として炭素繊維強化複合材料(CFRP)の応用領域が拡大していて、CFRPの更なる高性能化が要求されています。しかし、炭素繊維の表面は平滑で化学的に不活性であるため、繊維と樹脂との接着性が悪く、CFRPの優れた力学特性を最大限に発揮できません。当研究室は様々な表面改質技術を駆使し、繊維の界面特性を向上し、CFRPの高強度化を目指しています。また、海水淡水化、メタル回収など社会に役立つ新しい機能性材料を創出し、みなさんの生活を豊かにする応用研究も行っています。
同じサイズの鉄とCFRP板の重さ比較: 鉄は約89g、CFRPは約20g |
炭素繊維の表面に凸凹をつけて 物理的化学的に活性化 |
≪研究から広がる未来≫
CFRPは自動車・飛行機などの輸送機器、風車ブレド・太陽電池用のサブストレートなどのエネルギー機器、橋梁・トンネルなどの社会インフラまで利用され、応用領域が拡大しています。軽量・高強度なCFRPは省エネ・創エネに活用され、2050年のカーボンニュートラルの実現に貢献しています。また、海水淡水化、都市鉱山からメタル回収などのサステナブルな応用研究を展開し、SDGsの実現・循環型社会の形成を促進します。