固体金属触媒を中心に面白いことは何でも楽しく研究していきましょう!
- 教員氏名
- 小嶋 隆幸
- 職名
- 助教
- 所属
- 化学・材料学科
- 研究分野
固体金属触媒、金属材料、機能性材料
- 研究課題
(1) 金属間化合物(規則合金)を用いた新しい触媒の探索・開発・メカニズム解明
(2) 異分野融合による触媒や機能性材料の研究
- 出身校
- 東北大学
- SOAR
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一言コメント | 原料を混ぜただけでは反応しないのに触媒をちょこっと入れただけで反応が起きる。でも触媒自体は反応の前後で変化しない。魔法みたいで面白いですね! |
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研究紹介
ユニークな固体触媒の研究 〜異分野の知見を活用して〜
金属などの固体触媒はその表面で反応を進行させます。気体や液体の原料を流して触媒を通過させれば生成物が連続的に出てくるので大量生産や有毒ガス除去に向いています。金属間化合物は2種類以上の金属原子が規則的に配列した合金で、純金属や単に混ぜただけの合金とは全く異なる性質を示すため、新しい固体触媒として近年注目されています。しかし、誰でも簡単に作れるわけではないので十分に開拓されていません。そこで私は、金属材料分野の合成法を使って様々な金属間化合物触媒の探索・開発・メカニズム解明に取り組んでいます。 違う分野の知識・技術を応用すると誰も考えていない面白い研究ができます。私は元の専門が金属、磁性材料で、今は触媒をメインに研究しているので、これらを融合させたり、もっと違う分野にも目を向けたりして常に面白い研究対象を探しています。面白い!楽しい!と思ってこそ研究です。
触媒反応試験装置の写真と模式図 | 固体触媒粉末の写真 |
≪研究から広がる未来≫
優れた触媒を発見できれば、省エネ、省資源、環境負荷低減、新材料合成などにつながります。ただし、いきなり実用化を目指して研究するのではなく、基礎研究により実用触媒の候補となる物質を見出したり、触媒メカニズムを解明したりすることで将来の実用触媒開発に貢献するという姿勢で研究しています。 異分野融合研究でも、誰もやっていないアイデアを実現して「0」を「1」にするのが最重要で、画期的な成果であれば色々な機関や企業が参入し、「1」が「10」、「10」が「100」に広がっていくと考えています。