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鈴木 大介 准教授ら、劣化なくリサイクル可能な高分子微粒子から亀裂が進みにくいゴム材料を開発

2023.06.19


信州大学繊維学部化学・材料学科/先鋭材料研究所の鈴木 大介 准教授らの研究グループは、マイクロスケール(1マイクロメートルは、100万分の1メートル)より小さな高分子の粒(高分子微粒子)の集合体である微粒子フィルム(高分子材料)において、切れ目(傷)から亀裂が進展しにくいゴム材料を作製できることを発見しました。
本ゴム材料は、高分子微粒子と水のみからなる微粒子分散液から、水を蒸発させるだけで作製でき、微粒子フィルムの成形性を高めるために不可欠とされていた添加剤や有機溶媒などを一切使わず、亀裂に対して高い耐久性を有する材料です。得られた微粒子フィルムは、水とエタノールの混合溶媒に浸すだけで微粒子個々に分解することができます。さらに、揮発性の高いエタノールを蒸発させることで、もとの高分子微粒子と水のみから成る微粒子分散液の状態に戻し、再度フィルム形成できるリサイクル可能な材料です。
本成果は米国化学会 Langmuir誌へ日本時間6月17日午前2時に掲載されました。
詳細はプレスリリースをご覧ください。

(論文情報)
論文タイトル: Nanoparticle-based Tough Polymers with Crack-propagation Resistance
雑誌名: Langmuir
著者: Yuma Sasaki, Yuichiro Nishizawa, Takumi Watanabe, Takuma Kureha, Kazuya Uenishi, Kazuko Nakazono, Toshikazu Takata,* and Daisuke Suzuki*


切れ込みからの亀裂が広がりにくい強靱な微粒子フィルムを開発


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