2025年 秋・ドイツ 「学びに満ちたドレスデンでの三か月」(基礎研究)
氏名:降旗 優萌
派遣先:ドイツ ドレスデン工科大学
期間:2025年9月~2025年11月
留学先大学について:
ドレスデン工科大学は、ドイツ・ザクセン州の州都ドレスデンに位置する総合大学です。エルベ川に沿って広がるドレスデンは、バロック様式の歴史的建造物が数多く残る美しく豊かな都市です。医学部のキャンパスは中央駅からトラムで30分ほどのところにあり、広い敷地に様々な病院の施設や研究機関が設けられています。
学習面について:
産婦人科の研究室のKuhlmann先生が受け入れてくださいました。研究室では婦人科悪性腫瘍に対するPARP阻害薬を使った治療についての研究を行っていました。中国からの留学生であるPHDの学生の方の実験に参加し、様々な実験手技を学びました。また、教授にお願いし、独立したプロジェクトに取り組む機会も得ました。実験計画の立案から結果の解析までを行う過程は想像以上に難しかったですが、予想通りの結果が出た際にはとても嬉しく、達成感を感じました。
生活について:
研究室から徒歩10分ほどの大学の寮に住んでいました。シャワーとトイレ、キッチンは共用ですが、不便を感じることはあまりありませんでした。キッチンでは他の留学生と話をしたり、料理をシェアするなどの交流があり、楽しかったです。スーパーなど、どこに行くにもトラムで行くことができ、とても便利でした。天気の良い日はドレスデンの美しい街並みを散策することで、リフレッシュできました。
留学で得たこと:
今回の留学を通して、私は多くの学びを得ることができました。留学当初は、事前に思い描いていた予定どおりに進まない場面もあり、不安や戸惑いを感じることもありました。しかし、そのような状況の中でも、自分が何を学びたいのか、どのような実習を希望しているのかを英語で伝え、積極的に主張することで、最終的には自分の望む内容の実習に取り組むことができました。未知の環境において、英語で自分の意見や意思を伝えることは決して容易ではありませんでしたが、その一歩を踏み出すことで、受け身で参加していたときよりも学びの質が大きく向上することを実感しました。また、留学中には新たな実験手技を習得し、実際に自分自身で一つの小さな研究プロジェクトを担当する中で、実験計画を立て、試行錯誤を重ねながら結果をまとめていく過程を通して、基礎研究の面白さや奥深さを強く感じました。さらに、異なる文化的背景や価値観をもつ人々と日常的に交流する中で、互いの違いを知り、尊重し合うことの重要性を学びました。今回の留学で得た経験は、今後の人生に大きな糧になると感じています。
後輩へのアドバイス、奨学金システムへ一言:
私自身、もともと留学に興味はあったものの、基礎研究の経験や大学での国際交流の機会が多かったわけではなく、「自分にできるのだろうか」という不安から、参加を迷っていました。しかし、思い切って一歩を踏み出し、留学に挑戦したことで、想像以上に多くの学びと出会いがありました。学部生のうちに基礎研究に取り組んだ経験や、現地で知り合った仲間や指導者とのつながりは、今振り返ってもかけがえのない財産です。また、未知の環境で挑戦を重ねたことで、自分自身への自信にもつながりました。少しでも興味があれば、ぜひ勇気をもって挑戦してほしいと思います。
最後になりますが、留学にあたり様々な面でご支援をいただきました先生方、田中教授をはじめとする国際交流推進室の皆様に感謝申し上げます。松医会の先生方のご支援を賜り、深く御礼申し上げます。