研究開発目的

人を対象とした研究、特に疾患に関する研究では、重要となるパラメーターに関して患者間のばらつきが大きい場合が多く、それに伴いサンプルサイズを大きく設定する必要があることから、大学病院を中心とした多施設共同研究が頻繁に行われます。この際、データを持ち寄る参加施設のうち、プロトコールからの逸脱など最も質に問題のある施設から届いたデータに研究成果の質が左右されることがあります。研究倫理に関して言えば、多施設共同研究において一施設からのデータに信頼性を欠くものがあれば、研究全体の信頼性が損なわれることになります。
そのような現状を踏まえ、研究者皆学修プロジェクトでは、研究倫理学修の機会を十分に確保することの難しい研究者を対象に、研究不正(FFP)や疑わしい行為(QRP)を避け、「医学の進歩に貢献する」という医学研究者としての基本的責任を再認識しそのためのツールを確保して頂くことを目的として、研究倫理に関するeラーニング教材の開発と配信および統計ワークショップを開催します。