研究
低侵襲・機能温存へのこだわり

低侵襲手術とは、従来の手術よりも患者さんの体への負担の少ない手術のことを言います。脳神経外科領域では、何よりも脳への負担が少ない手術と我々は考えています。脳への侵襲・負担を軽減するため、手術を工夫しています。一方で低侵襲手術は、イコール低リスク手術ではありません。しかしながら我々は術後の機能温存に最もこだわっており、そのための術中神経電気生理モニタリングや画像診断も低侵襲治療の一部と考えています。更に将来の医療、低侵襲治療を担ってくるであろうロボット手術の研究もまた、我々が力を入れている分野の一つです。
また、脳神経外科手術において、頭皮の切開創を小さくする、開頭範囲が最小限であること、なども低侵襲手術といえますが、整容的な考え方から切開創や開頭範囲が大きくなることもありえます。我々は常に整容面も配慮した脳神経外科手術を行っています。これは術後の整容的な苦痛を軽減する、患者さんの精神面での低侵襲手術と考えています。