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当科のご案内

ご挨拶

堀内 哲吉

信州大学医学部脳神経外科学教室のホームページをご覧いただきありがとうございます。当教室を代表してご挨拶申し上げます。

本教室は、1977年(昭和52年)4月に新設され、翌1978年1月に杉田脳動脈瘤クリップで有名な杉田虔一郎先生が、初代教授として名古屋大学より赴任し発足した歴史のある教室です。1989年より小林茂昭先生が第2代教授、2003年より本郷一博先生が第3代教授を務められ、2020年5月より私が第4代教授に就任いたしました。開講から40年以上を迎えた現在、同門会員数は130名を超えております。

私たち信州大学脳神経外科学教室の使命は、地域の患者さんに最新最良の脳神経外科医療を提供することです。そのためには、①目の前の患者さん一人一人と真摯に向き合い診療し、②新しい治療方法や手術手技開発のための研究を行い、③次世代を担う脳神経外科医を育成していくことです。

研究面では、手術成績を上げ、機能予後をよくするために以下のようなテーマを中心に取り組んでいます。

  1. 低侵襲手術アプローチ研究:頭蓋底深部の病変に対する治療のより安全なルート、手術方法の開発。
  2. 手術機器研究・開発:手術をより安全確実に行う手術器具の開発。
  3. 手術シミュレーション研究:静止および動画の三次元画像を、手術シミュレーションに応用できるよう開発。
  4. 微小脳神経外科解剖研究:より精密な脳神経外科手術が行えるよう、脳の局所の解剖の把握、研究。
  5. 術中神経機能モニタリング・マッピング研究:機能温存のため、術中に電気生理学的手法を用いて神経機能の同定、評価の研究。

長野県内での脳神経外科診療を必要とする患者さんは、今後ますます増加することが予想され専門医が不足しています。医学生や初期研修医の皆さんが、少しでも脳神経外科診療に興味を抱き、私たちと一緒により良く新しい医療を担ってくれることを願っております。また、患者さんに信頼され選ばれる脳神経外科治療を長野県で提供できるように教室一丸となって努力してまいります。

教授:堀内 哲吉
Tetsuyoshi Horiuchi MD., Ph.D.