信州化粧品科学研究センター センター長 酒井 俊郎

化粧品は、一つの学問分野に収まりません。だからこそ、分野と分野、大学と企業をつなぐ場が要ると考えています。
信州化粧品科学研究センターは、2026年9月、信州大学工学部に発足しました。工学部の改組にあわせて「化粧品科学」の科目を新設したことが出発点です。
化粧品づくりには、物質化学だけでなく、情報数理、機械システム、農学、医学が関わります。当センターには、これらの分野の教員に加え、化粧品企業で製品開発に携わってこられた方々が特任教員として参加しています。一つの分野だけでは扱えないからこそ、学生が分野を越えて学ぶ場になり、企業と大学が同じテーブルで議論できる場になると考えています。
長野県には、乾燥と強い紫外線という、この土地ならではの肌の課題があります。同時に、森林、農作物、発酵という資源があります。この二つを結びつけ、長野県から新しい「メイド・イン・ジャパン」の化粧品を生み出したいと考えています。
当センターの役割は、つなぐことです。企業と企業、企業と研究者、研究と学生。化粧品に関わるご相談をいただければ、学内外の適切な相手におつなぎします。現在、多くの企業・団体に連携先としてご参画いただいています。
人材育成は、当センターの中心に置いています。国内での産学連携に加え、タイの大学との連携により、学部生の短期留学と大学院生の研究留学の仕組みをつくります。展示会には学生を伴います。化粧品という産業の現場を見た学生が、その後どのような道を選ぶのかに期待しています。
長年、構想してきたことがあります。長野県の資源から成分を抽出し、処方を組み、安全性を確かめ、使い心地まで評価する。その一連を大学の中で行える場をつくることです。ここで学んだ人材が、県内外の企業とともに、化粧品を新たな地場産業として育てていく。そこまでを見据えています。
企業の皆様、自治体の皆様、そして学生の皆様。信州から新しい「美」を生み出す取り組みに、ぜひご参加ください。
信州化粧品科学研究センター センター長
信州大学工学部 教授 酒井 俊郎
〒380-8553 長野県長野市若里4-17-1 信州大学工学部
TEL:026-269-5405 FAX:026-269-5424
Email: cosmeshinshu@gmail.com