研究討論会
〜“界面での新たな出会い”から“境界を越えて新たな世界”へ…〜
身の回りに存在する物質は、気体・液体・固体からなり、それらは“相”として存在し、その相が接触している境界には“界面”が存在します。また、身の回りを見てみると、コロイド状態をしたものが実にたくさんあります。コロイド・界面科学は、まさに物質の境界面、次元・サイズ・空間の境界領域を取り扱う学術領域であると同時に、それらが生み出す階層性や関連領域をつなぐ学術領域でもあります。すなわち、コロイド・界面科学は、自然科学の諸分野に跨る“学際性”と生活に密着した“実学”の二面性を持ち合わせています。本研究討論会が、様々な分野の研究者が集い、議論し、情報を共有する場となることを期待しています。
u 第9回(2025年)研究討論会(2025年11月13日(木),14日(金))開催予定
u 開催概要、講演募集および参加申込要領
u プログラム
u 要旨原稿ひな形
u 講演要旨集
u 討論会の様子(写真)
【特別講演】
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特別講演1(11月13日(木))
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○○
○○ 先生(信州大学 工学部 ○○○○学科)
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「〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇」
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概要:〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇。
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特別講演2(11月13日(木))
○○ ○○ 先生(信州大学 工学部 ○○○○学科)
「〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇」
概要:〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇。
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特別講演3(11月14日(金))
〇〇
〇〇 先生(○○○○株式会社)
「〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇」
概要:〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇。
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特別講演4(11月14日(金))
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〇〇
〇〇 先生(○○○○株式会社)
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「〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇」
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概要:〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇。
u 第8回(2024年)研究討論会(2024年11月14日(木),15日(金))開催
u プログラム
u 要旨原稿ひな形
u 講演要旨集
u 討論会の様子(写真)
【特別講演】
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特別講演1(11月14日(木))
近広 雄希 先生(信州大学 工学部 水環境・土木工学科)
「令和元年台風19号の橋梁被害を踏まえた今後の早期復旧対策」
概要:近年,地球温暖化に伴い,台風や集中豪雨などによる水害被害の激甚化が問題となっている。長野県では令和元年台風19号により,多くの橋梁が被災して通行不能に陥り,その復旧まで長い時間を費やした。本講演では,令和元年台風19号の橋梁被害を振り返るとともに,被災地で求められる橋梁の早期復旧対策について,仮橋の観点から議論する。また,最新の仮橋も幾つか紹介し,将来求められる仮橋の在り方についても検討する。
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特別講演2(11月14日(木))
種村 昌也 先生(信州大学 工学部 機械システム工学科)
「人間と機械の制御系における個々人に対する機械システムの設計」
概要:自動車や航空機の自動運転や生活支援ロボットのように人間と機械が共生する社会が実現されつつある.本講演では,人間がある機械を操作する制御系を考える.同じ機械を操作していても人間によって操作結果は異なるが,これはその人間の考え方に基づいて操作しているため,人間の癖が出るためである.本講演では操作する個々人に適した機械システムを操作データに基づいて設計する方法を考える.
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特別講演3(11月15日(金))
田中
佳祐 先生(ニッコールグループ 日光ケミカルズ株式会社)
「モノアルキルリン酸の特異な会合挙動解明と化粧品への応用」
概要:アルキルリン酸は古くから皮膚に対してマイルドな界面活性剤として、パーソナルケア製品に多く活用されています。アルキルリン酸は塩基で中和することでアニオン界面活性剤として作用しますが、中和塩の種類によって異なった会合挙動をとることが分かってきました。そこで本講演ではモノアルキルリン酸を塩基性アミノ酸であるアルギニンで中和したした際の特異な会合挙動について解説し、そのパーソナルケア製品への応用について紹介します。
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特別講演4(11月15日(金))
上田 孝俊 先生(株式会社
明治)
「乳製品の製造技術と乳素材の科学 〜乳を理解した消費者へ〜」
概要:乳製品の製造技術について紹介します。代表的な乳製品として、牛乳、クリーム、バター、マーガリン類、発酵乳、チーズ、アイスクリームを取り上げ、各乳製品の分類・製造方法・当社オリジナル技術の概要を説明します。また、乳は加工技術によって、様々な形態へ姿が変わります。その過程を木にたとえ表したものがミルクツリーです。ミルクツリーを参考にしながら、乳素材を紹介します。さらに、トピックとしてW/O/W型乳化物の構造観察について解説します。
u 第7回(2023年)研究討論会(2023年10月19日(木),20日(金))開催
u プログラム
u 要旨原稿ひな形
u 講演要旨集
【特別講演】
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特別講演1(10月19日(木))
影島 洋介 先生(信州大学工学部物質化学科)
「ソーラー水素製造を志向した半導体光触媒粉末の界面の設計」
概要:光触媒を用いたソーラー水素製造は、太陽光エネルギーを貯蔵・輸送に有利な化学エネルギーに変換する「人工光合成」として注目されている。光触媒反応では、半導体内部における物理的な過程だけでなく、表面での化学反応や溶液内での反応物拡散など、「界面」における現象も重要な役割を果たす。本講演では、半導体のバルク特性の制御に加え、活性点近傍での反応キネティクスの促進に寄与する「界面」の設計について紹介する。
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特別講演2(10月19日(木))
清水 雅裕 先生(信州大学工学部物質化学科)
「電気化学デバイスへのイオン液体の応用〜固液界面から観る金属析出〜」
概要:イオン液体は熱的安定性だけでなく、無視できる程度の蒸気圧や高い電気化学的安定性を有することから、蓄電池や金属めっきの電解液としての利用が期待されている。しかしながら、水や有機溶媒とは異なり、溶液中の活性イオン種全体が負電荷を示すため、イオン液体中では電極反応の速度が小さくなる。これらの課題を解説するとともに、演者らがこれまでに検討してきた蓄電池や金属析出にイオン液体を用いた研究内容について紹介する。
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特別講演3(10月20日(金))
成定 直幸 先生(エステー株式会社)
「芳香消臭剤の香料の可溶化に関する知見と商品開発事例」
概要:芳香消臭剤は部屋やトイレ、車などの空間に香料成分を適量拡散させ、1ヵ月から数ヵ月の長期間、芳香や消臭効果が持続することが求められる。一方、芳香消臭剤に使用される香料は単一成分ではなく、それぞれ固有の溶解度や蒸気圧、化学反応性を有する数10種の成分の混合物であり、効果と品質を担保し処方設計するには技術を要する。芳香消臭剤の香料の可溶化に関する知見や商品開発の事例を紹介する。
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特別講演4(10月20日(金))
寺西 諒真 先生(株式会社ファンケル)
「化粧品応用に向けた機能性ニオソームの開発」
概要:化粧品の機能性を向上させるために、ミセルやベシクルなどのナノ粒子が広く活用されている。本研究では非イオン性界面活性剤のベシクルであるニオソームに対して、難溶性のセラミドを複合化することで、保湿性に優れた新規のニオソームを開発した。さらに肌に塗布した際の様々な環境 (肌表面の弱酸性環境や32℃付近の温度など)に応答して、構造変化やセラミドの放出を誘導するニオソームを設計することで、セラミドに由来する保湿効果が顕著に向上することを明らかにした。
u 第6回(2022年)研究討論会(2022年10月20日(木),21日(金))開催
u プログラム
u 要旨原稿ひな形
u 講演要旨集
【特別講演】
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特別講演1(10月20日(木))
宅見 信哉 先生(小林製薬株式会社)
「一般用医薬品の外用製剤設計と製品開発事例」
概要:一般用医薬品における外用剤(乳化製剤)の製剤設計では、乳化粒子(エマルション)の分散安定性や薬物の経時安定性、皮膚浸透性、使用感等が、製品性能を担保するために重要な要素となる。例えば、エマルションの分散安定性は、基本的に室温で3年間維持する必要があるため、界面活性剤の選択や乳化条件の検討、またその製剤の物性評価を慎重に行う必要がある。これらに関する基礎的知見と製品開発事例の一端を紹介する。
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特別講演2(10月20日(木))
錦織 広昌 先生(信州大学工学部物質化学科)
「チタニアナノ粒子の光触媒機能を利用した表面修飾」
概要:チタニアナノ粒子は紫外光を吸収して、その表面に塩基性水酸基を生成する。この性質はチタニア膜表面の超親水化機能として知られている。これを利用すれば、粒子と溶液の界面で加水分解等の反応を進行させ、微細な表面修飾が可能となる。本講演では、チタニアナノ粒子表面の水酸基生成機構について、有機色素分子を分光プローブとして観測した例について解説する。また、この反応を用いて粒子表面をシリカ薄層等で修飾した例やその機能についても紹介する。
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特別講演3(10月21日(金))
田川 聡美 先生(信州大学工学部物質化学科)
「セルロースナノファイバーの蛍光顕微鏡を用いた可視化と応用」
概要:セルロースナノファイバー(CNF)は、セルロース繊維を解繊することによって得られるナノ物質である。CNF研究の発展に伴い多様なCNFが生産されるなか、CNFの形状や表面特性を正確に把握することが求められている。著者は、現在まで、CNFの形態および表面特性を評価するツールとして利用できるような蛍光顕微鏡観察技術を模索してきた。本講演では、蛍光顕微鏡によるCNFの可視化手法および、本手法を用いた応用例について紹介する。
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特別講演4(10月21日(金))
武井 和音 先生(東京フード株式会社、信州大学工学部)
「乳化剤フリー水中油滴型エマルション技術の基礎的知見と実用化への可能性」
概要:エマルションは水と油のような互いに混ざりあわない2種類の液体のうち1種がもう1種に分散している状態を指し、その付加価値の高さから様々な製品に利用されている。エマルションは熱力学的に不安定であるため分離しやすく、分離を抑制するために安定剤として通常乳化剤が使用される。一方で近年、エマルション製品の付加価値を更に高める目的で、乳化剤を使用しないエマルション技術に注目が集まっている。エマルションは乳化剤無しで安定化できるのか。一例として食品業界を背景とし、乳化剤フリーO/Wエマルションの基礎的知見、及び技術の実用化への可能性を述べる。
u 第6回(2021年)研究討論会中止
u 第6回(2020年)研究討論会中止
u 第5回(2019年)研究討論会(2019年10月25(金),26日(土))開催
Ø 研究討論会講演募集および参加申込要領
Ø 研究討論会広告募集
Ø 要旨原稿ひな形
【特別講演】
10月25日(金)午後
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小嶋 芳行 先生(日本大学理工学部)
「カルシウム化合物のキャラクター制御」
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稲継 崇宏 先生(日華化学株式会社)
「持続可能な開発目標(SDGs)達成貢献に向けた日華化学の取り組みについて」
10月26日(土)
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戸田 泰徳 先生(信州大学工学部)
「環境低負荷な有機触媒を用いる二酸化炭素固定化反応」
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坂井 隆也 先生(花王株式会社)
「泡の再発見〜洗浄性とマイルド性の両立〜」
u 第4回(2018年)研究討論会(2018年10月26,27日)開催
Ø 研究討論会講演募集および参加申込要領
Ø 研究討論会広告募集
Ø 要旨原稿ひな形
【特別講演】
10月26日(金)午後
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橋本賀之先生(第一工業製薬株式会社)
「企業視点で見た界面活性剤の分子・機能設計」
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橋崎要先生(日本大学薬学部)
「レシチン逆紐状ミセルを利用したスマートゲル製剤の開発」
10月27日(土)午後「信大―理研特別セッション」
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伊原正喜先生(信州大学農学部)
「天然クロロフィルを用いた環境浄化」
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宝田徹先生(理化学研究所)
「コロイドをDNAでつなぐ:等方的なナノ粒子の異方的な自己集合」
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佐伯大輔先生(信州大学工学部)
「生体膜の模倣による水処理膜の高機能化」
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田中信行先生(理化学研究所)
「界面挙動から見る細胞機能」
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第3回(2017年)研究討論会(2017年10月27,28日)開催
特別講演1:下里 剛士 先生(信州大学農学部)
「オリゴDNAの腸管送達系の構築と全身免疫系の制御」
特別講演2:内海 重宣 先生(諏訪東京理科大学)
「六方晶フェライトの超交換相互作用と磁気特性」
特別講演3:酒井 秀樹 先生(東京理科大学理工学部)
「界面活性剤が形成する分子集合体に関する新しいトピックスーミセル・ベシクル・エマルションー」
特別講演4:金山 直樹 先生(信州大学・理研)
「DNAブラシが関わるコロイド・界面現象の研究」
特別講演5:海津 一宏 先生(花王株式会社)
「キュレルのセラミドケア」
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第2回(2016年)研究討論会(2016年10月28,29日)開催
特別講演1:安川 雪子 先生(千葉工業大学)
「磁性材料が拓く未来」
特別講演2:金子 克美 先生(信州大学)
「ナノ空間材料科学からの試み」
特別講演3:小寺 孝範 先生(花王株式会社)
「油と脂」
特別講演4:伊藤 冬樹 先生(信州大学教育学部)
「蛍光スペクトルを用いたコロイド粒子・結晶生成過程の研究」
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第1回(2015年)研究討論会(2015年10月30,31日)開催
特別講演1:岩井 秀隆 先生(花王株式会社)
「力まかせの乳化を使いこなしたら、何ができたか」
特別講演2:柴田 裕史 先生(千葉工業大学)
「両親媒性分子が創造する新たな光触媒の世界」
特別講演3:福井 寛 先生(福井技術士事務所)
「化粧品用顔料の触媒活性 〜化粧品の劣化原因と機能性ナノコーティング開発〜」
特別講演4:宮元 展義 先生(福岡工大院工)
「レーザー共焦点顕微鏡および小角X線散乱による無機ナノシートコロイド液晶の構造解析」
特別講演5:岡田 友彦 先生(信州大工)
「非晶質シリカ表面上における粘土ナノシート微結晶の育成」