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今日のできごと 令和2年7月20日 「私の一票で、未来を創る」  ~社会保障は増やしていけないのか~

「私の一票で、未来を創る」 ~社会保障は増やしていけないのか~

令和2年7月20日

 日本国憲法の3つの柱にある「基本的人権の尊重」について考えていた時間。6年1組の子ども達は、「貧困に苦しむ人たちは...」「コロナで職を失われている人は・・」など、すべての人の生存権を守っていくことの難しさを語りながら、「社会保障」について考え始めました。その時、K君が「困っている人がいるから生活保護の制度があることは分かるんだけど、日本の財政は借金だらけだと聞いたから、困っている人にどんどんお金を渡していいかというと、将来が不安・・・」、Hさんも、「必要だけど、お母さんたちが一生懸命働いて稼いでくれたお金を『困っているから分けて』って言われているみたいで何か悲しい」と語りました。
 日本は借金だらけ。そんなK君の言葉を受け、令和元年の財務省の資料を渡しました。すると、子どもたちは「毎年こんなに借金が増えていくの?もっと借金返済にお金を使おうよ」、「それには、〇〇の税収入をもっと増やすべきだよ」、「借金がいくらあっても、社会保障を削るわけにはいかないよ」など、次々と考えを出していきました。そこで、私たちで日本の財政について考え、まとめ、どの立場の意見に賛成か、「投票」をしながら、「国民主権」の仕組みの一つについても、実際の活動の中で考えていくことにしました。
 投票する前の時間、友だちの意見を聴き合いました。複雑に絡み合った問題で、単純に税金を増やせば社会保障も増やせるということではなく、そのお金の使い方にも多くの意見がありました。しかし、子ども達がここで「日本の未来」につながる財政について考えていること自体が、「政治の主役が国民にある」という国民主権の考え方を分かっていくことにもつながると感じていています。