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「メディカルフォーラム in 信州2013」を開催

13年12月03日

縫合と糸結び

縫合と糸結び

  信州大学医学部附属病院では、平成25年11月17日(日)に、「メディカルフォーラム in 信州2013」を開催しました。これは、長野県内の中学生や高校生に向けて、医療現場で実際に使っている機器や器具を使い、診察、手術の体験をしてもらうものです。子どもたちの体験講習会は、6年前から開始し、今回で4回目となりました。
  参加者は、応募数79名から選考された、高校生12名、中学生17名の計29名です。
外科、内科合わせて5つのプログラムを準備しました。子どもたちは6名の5グループに分かれてローテーションし、各プログラムを体験しました。プログラムは以下のとおりです。

 

プログラム
外科1 手術の基本はここにあり―縫合と糸結び―
外科2 顕微鏡で見よう!がん細胞
内科1 内視鏡で見よう!胃と腸の中
内科2 聴いてみよう!心臓と肺の音(トレーニング機器を使った聴診)
総合 救命処置(AED)を体験しよう

 

  外科のプログラムでは、手術の基本である縫合と糸結びを体験しました。四苦八苦しているところを医師がマンツーマンで丁寧に指導しました。「こんなに難しいことを先生はすいすいやっている。すごい!」「丁寧に教えてもらって嬉しかった」との声が聞かれました。そして、手術で採取された組織、細胞を顕微鏡で観察し、ミクロの世界の探検です。正常組織のきれいな並びと癌細胞の不規則な並びに驚いていました。病理医になりたいという学生もいました。
  内科のプログラムでは、内視鏡による胃・腸の観察、普通では見ることのできない世界を垣間見ました。医師が行う身体の向きを変えての操作、左右両手を使っての巧妙な技に感嘆していました。
  医療用マネキンを使っての心音、肺音の聴診では、正常、異常について学びました。聴診器一本で診断が可能になることを聞き、子どもたちも一生懸命聞き分けていました。
  また、AEDを使用した救命処置の体験では、速攻結成のチームで処置を行いましたが、チームワーク良く行うことができました。他の技術はすぐに使うことはできませんが、こちらは、明日にも生かせる内容で、達成感があったようです。
  終了後のアンケートでは、「医師・看護師の道に進みたいと更に思いました」「医療の道に進みたいと思います」という回答が多かったです。今回の体験が意味あるものになったと確信しました。
  将来、医療の場で彼らに会えることを期待します。

顕微鏡による細胞観察

顕微鏡による細胞観察

救命処置(AED)の体験

救命処置(AED)の体験

トレーニング機器を使った聴診体験

トレーニング機器を使った聴診体験

内視鏡操作の体験

内視鏡操作の体験