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超小型衛星ShindaiSat(愛称:ぎんれい)の完成記念セレモニーを開催

13年11月08日

  信州大学が開発を進めてきた超小型衛星SindaiSat(愛称:ぎんれい)が完成し、平成25年11月3日、長野(工学)キャンパスの長野市ものづくり支援センターにて完成記念セレモニーを行いました。セレモニーには、部品供給など開発に協力した県内企業の関係者や、愛称募集で「ぎんれい」を提案した名付け親6名のうち5名が出席し、完成した「ぎんれい」をお披露目しました。

  「ぎんれい」は、1辺40センチの立方体で、アルミ製、重さ約35キロ。上部には地上との通信に使う発光ダイオード(LED)32個が搭載され、4つの側面に発電用の太陽光パネルが取り付けられています。通常の人工衛星は地上との通信を電波で送受信しますが、「ぎんれい」は電波の代わりにLEDの光を高速点滅させて地上と通信し、世界初の長距離間の「可視光通信実験」の成功を目指しています。

  「ぎんれい」の愛称は昨年9月~11月に公募し、全国から4038点の応募がありました。セレモニーに出席した名付け親の方々には、名付け親全員の名前が刻まれた衛星に搭載する銘板のレプリカを贈呈し、熊本県の廣野香代子さんは「夢を乗せて役目を果たしてほしい」と話しました。

  「ぎんれい」は性能検査を経て、年内にも宇宙航空研究開発機構(JAXA)に引き渡され、来年2月にH2Aロケットで打ち上げ予定。打ち上げ後は、モールス信号でメッセージを送る通信実験も行う予定。開発を中心に進めている工学部の中島厚特任教授は、「最後まで気を引き締めて改良を重ね、プロジェクトを成功させたい」と意気込みを語りました。

超小型衛星SindaisSat(愛称:ぎんれい)

超小型衛星SindaisSat(愛称:ぎんれい)

ぎんれいプロジェクトマネージャー<br />信州大学工学部 中島厚特任教授

ぎんれいプロジェクトマネージャー
信州大学工学部 中島厚特任教授

愛称「ぎんれい」の名付け親の皆さま

愛称「ぎんれい」の名付け親の皆さま

名付け親に贈った衛星に搭載する銘板のレプリカ

名付け親に贈った衛星に搭載する銘板のレプリカ