ホーム > トピックス一覧 >

トピックス詳細

トピックス

「信大茂菅(もすげ)ふるさと農場(信大茂菅Farming Village)」の閉場式が行われました

13年10月16日

  2013年10月13日(日)、秋晴れの下に、教育学部の「信大茂菅ふるさと農場」(長野市茂菅地区)の閉場式が行われ、「信大YOU遊未来」で活動している子ども達、保護者、地域の方々、学生、卒業生等々関係者145名が集いました。

   「信大茂菅ふるさと農場」は、教育学部が学生の実践的指導力の基礎を育成するために、JAながの(ながの農業協同組合)と茂菅地区農家の協力を得て、2000年3月に借りたものです。借りた当初は6年間休耕し、荒廃していた田畑を学生たちが開墾するところから始まり、14年間、土井進教授が担当する「生活科指導法基礎」「総合演習」等の授業や、自主的な学生の教育活動「信大YOU遊未来」で、田植えや畑作業、稲刈りなど、農作業の体験的学習が行われてきました。
   農作業の指導についてはJAながの営農指導部に、学生の活動、農場の維持には、農家の林部信造氏ご夫妻による献身的な支援をいただき、地元用水組合の方々にもご協力をいただきながら運営されてきました。

   午前中に農場最後の活動として、学生と子ども達で「信大YOU遊未来」の活動、芋ほりと焼き芋、脱穀が行われ、閉場式は、副農場長の飯島香純さん(教育学部3年)が司会を務め、午後0時30分より執行されました。
   永松裕希教育学部副学部長(平野吉直学部長代理)は、「農作業を核として、子どもと保護者と学生、学生同士、学生と活動を支えてくれる方々という、人と人とのつながりをつくってこられたことが、学生達にとって何より価値のあったことだった。学生の発想は自由でユニークなものだが、実現するのは大変なこと。そこをJAながの、林部ご夫妻、茂菅の方々に相当にお力添えをいただいた。真に感謝を申し上げたい」とあいさつし、JAながのへ感謝状を贈りました。
   JAながの営農指導部長小池宏明氏からは「これからの社会を担う若者と子ども達が食の大切さを学ぶ活動のお手伝いをさせていただいた。今後の教員、学校生活に活かしていただければと思う」とお話しいただきました。その後、記念撮影と看板の取り外しが行われ、おしまいに「農場が閉じることはさびしくとも、ここで学んだことは私たちの魂にあって消えることはありません」という副農場長の那須絢太郎さん(同3年)の言葉を持って閉会となりました。
   出席していた卒業生の那須紋子さん(3代目農場長・小学校教諭)は「すばらしい体験と仲間との絆が生まれた農場だった。さみしいけれどここがなくなってもYOU遊はいい活動を続けていかれると思う」、農場長の永原正裕さん(同3年)は「ここでしか見られない子ども達の表情があった。本当にいい環境のところでたくさんの支援を頂きながらできたことは感謝です」と、土井教授は「皆様のお力添えがあって、14年間無事故で活動できたことに感謝。参加した方々みなが喜びで迎えられた閉場式だった」と話しました。
役目を満了した農場には、式後も参加者の温かな語らいがありました。

あいさつを述べる永松副学部長

あいさつを述べる永松副学部長

閉場式には関係者145名が参加

閉場式には関係者145名が参加

永松副学部長よりJAながの(小池宏明営農指導部長)へ感謝状贈呈

永松副学部長よりJAながの(小池宏明営農指導部長)へ感謝状贈呈

看板の取り外し

看板の取り外し