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「信大YOU遊」20周年記念シンポジウムを開催

13年08月22日

参加者全員で集合写真

参加者全員で集合写真

教師の実践的指導力を身に付けようと始まった学生の地域貢献活動「信大YOU遊」が20周年を迎え、学生と卒業生による実行委員会が平成25年8月10日(土)、長野市内(ホテル信濃路)で、記念シンポジウムを開催しました。教育学部学生や教職員、全国各地より参集した卒業生や関係者等約170名が参加し、それぞれの分科会で多くの意見交換が行われ、盛り上がりました。

 

信大YOU遊は、当時の学生たちが「もっと子ども達とふれあう時間を持って実践的指導力を身に付けたい」と土井進教授(教育学)と共に立ち上げた活動です。

当初は「信大YOU遊サタデー」という名称で、学生たちが手作りの遊びを準備し、キャンパスに子ども達を招いて活動していました。学校週5日制にともない、地域でも土曜日の子ども達の受け入れ場所が求められる中で、学生による地域貢献活動となりました。「やりたい人、がやりたいことを、やりたいようにやる」という徹底した学生の自主性・主体性を柱に活動は代々引き継がれ、「信大YOU遊広場」「信大YOU遊世間」「信大YOU遊未来」と名称を変えながら、地域との協働へと発展。現在は通学合宿や遊びの企画、農業体験、キャンプ等の活動が12の場で展開されています。

 

第一部のシンポジウムでは、第20期運営委員長の木田達也さんと各プラザ長による活動紹介と挨拶、シンポジウム実行委員長の山口直行氏、永松裕希教育学部副学部長の挨拶に続き、小岩井彰氏(上田市立北小学校長)が「地域からみた『YOU遊』の価値―青木村と長野市大岡での通学合宿を通してー」と題して講演されました。続いて参加者全員が20の分科会に分かれて、①「YOU遊体験で最も楽しかったことは何か」、②「YOU遊体験が現在の教育実践にどのように生きているか」、について語り合いました。

 

山口実行委員長は「さまざまな支援をいただきながら20年活動が続いたことに深く感謝しています。代が変わっても学生たちの意識が途切れず、形を変えながら発展していることは嬉しく、今後も後に続く人たちに活動が引き継がれていったなら、これ以上の喜びはありません」と話しました。

 

講演で小岩井氏は、現代の子ども達に「社会力」を育くむ教育が重要であることを強調。教育長として青木村で学生と共に汗をかき、猛烈な議論を交わしながら通学合宿を立ち上げたエピソードを紹介。YOU遊の活動が地域のお年寄りや子ども達へ与えた影響が大きかったと高く評価。最後に教員となった卒業生、これから教員を目指す学生たちに、常に師を求めて学びつづけることを熱く語りかけました。

 

第二部の懇親会の終わりには、信大YOU遊を学生と共に立ち上げ、20年間支え続けてきた土井教授に卒業生からの感謝の花束が贈呈され、万歳三唱。土井教授からは共に学生の教育に尽力していただいた関係者らに感謝の意が述べられ、閉会となりました。

 

シンポジウム実行委員長の山口直行氏による挨拶

シンポジウム実行委員長の山口直行氏による挨拶

小岩井彰氏(上田市立北小学校長)による講演

小岩井彰氏(上田市立北小学校長)による講演

20の分科会に分かれての意見交換

20の分科会に分かれての意見交換

卒業生から土井進教授への花束贈呈

卒業生から土井進教授への花束贈呈