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東京渋谷で「信州若者1000人会議」開催 ―信大生・信大卒業生が奮闘―

13年07月09日

 「若者の力で信州を元気にする」ことを目指して、長野県にゆかりのある若者が一堂に介する「信州若者1000人会議」が6月29日、東京都渋谷区の渋谷ヒカリエホールにて開催されました。「信州のために何ができるのか?」―4時間に渡り、700人の参加者によって熱い議論が交わされました。
 信大繊維学部構内に本拠を構える一般財団法人浅間リサーチエクステンションセンター(AREC)が主催、信州大学が共催しました。

 まず、信州大学の卒業生であり、現在はARECの専務理事を務める岡田基幸さんが主催者として挨拶。「若者と地方の中小企業の交流を進めていますが、東京やそれぞれの地で磨かれた確かな感性をお持ちの皆さんが信州や日本の“確かな未来”を創造してくださると確信しています」とエールを送り、同会議が開会しました。
 続いて学生・若者と長野県で活躍する人や経営者との座談会が行なわれました。
 信州大学のOBであり、現在は上田市で、コワーキングスペース「HanaLab.」の運営を行なっている井上拓磨さんも先輩の1人として、学生達と語り合いました。井上さんは、「今、思うことは信大生時代に上田のいろいろな大人に合うことができて良かったということです。まだまだ、足りなかったと思うぐらいです。いろいろな大人に会って、自分の視野を広げてください」と話しました。

 座談会の後には、11人の大学生と1人の高校生によるプレゼン大会が開かれ、それぞれ、信州を舞台にした提案や夢を語りました。
信州大学の白石雄大さん(大学院修士課程2年)と福田真享さん(大学院修士課程1年)の2人もプレゼンを行ないました。
 2人とも県外出身者。「信州に来て、信州が大好きになった」と語り、小諸市の古民家活用プロジェクト等、それぞれが信州で取り組んでいる内容を紹介し「一緒にやりませんか」と会場に向けて呼びかけました。
 岡田さん・井上さん、プレゼン発表した白石さん・福田さんは、奇しくも長野県外から信大に学び、信州の素晴らしさの虜になった人たち。そうした信大関係者が、東京で集まった長野県出身者やゆかりのある若者に、「信州で一緒に働こう」と呼びかけたのは、大変印的なシーンでもありました。
 同会議に参加していた長野県の阿部守一知事は、「長野県の未来は明るい。信州の若者の力強さを感じる会になった」とし、更に「信州大学は、長野県の知の拠点。県と大学との連携は進んでいるが、今回の会議を通して、学生の力や意見の必要性を感じた。行政と大学、そして学生達が一緒になって信州を盛上げていきたい」とコメントを寄せていただきました。
 若者の力で信州を元気に―信大・信大生は県内大学の中心校として、これからもこの若者会議の一つの核を担っていく必要があるでしょう。
 同会議の最後を飾った、県歌「信濃の国」の大合唱は、東京・渋谷の街に響き渡りました。

ミニプレゼン大会の出場者と阿部知事

ミニプレゼン大会の出場者と阿部知事

プレゼンを行なった信州大学工学部大学院の白石さん

プレゼンを行なった信州大学大学院生の白石さん

同じくプレゼンを行なった工学部の福田さん

同じくプレゼンを行なった工学部大学院生の福田さん

良かったプレゼンには、審査員の人たちが団体の札をあげる

良かったプレゼンには、審査員の人たちが団体の札をあげ、会場を盛り上げる

座談会

HanaLab.の井上拓磨代表と学生らの座談会の一コマ

ARECの岡田専務理事

ARECの岡田専務理事が学生と社会人サポーターの人たちに感謝の言葉を述べました

信州大学卒業生宮崎さん

信州大学をこの春に卒業した宮崎さんは、翌日からJICAで中米パナマに旅立つ予定にもかかわらず参加して下さいました