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日本学士院第58回公開講演会、信州大学松本キャンパスで開催

13年05月29日

  平成25年5月25日、信州大学経済学部松本キャンパス経済学部第1講義室にて、日本学士院第58回公開講演会(主催:日本学士院・共催:信州大学・後援:信濃毎日新聞社)が開催され150名の方が聴講されました。日本学士院では、広く一般の方々を対象に、日本学士院の活動を理解していただくことを目的として、会員を講師に毎 年春・秋2回講演会を実施しており、春季は全国各地、秋季は上野の本院会館で開催し、専門分野の異なる講師により研究成果を社会に分かりやすく発信してい ます。今回は信州大学が共催となり、長野県で初めて開催されました。

  講演の第一部は「パスカルの賭け—意思決定における理性と信—」と題して、日本学士院会員の塩川徹也(フランス文学・東京大学名誉教授)講師による講演が 行われ、数学者・物理学者であると同時に熱心なキリスト教徒でもあったパスカルの遺著『パンセ』のテクストから、人に働く意思決定のメカニズムの解明と理 性や信仰の役割などを紹介しました。

  続いて第二部は「インフルエンザウイルスの生態—鳥インフルエンザとパンデミックインフルエンザ—」と題して喜田 宏(獣医微生物学・北海道大学大学院獣 医学研究科特任教授)講師による講演が行われ、多様なインフルエンザウイルスの実態、感染のメカニズムと、危惧されるパンデミックインフルエンザには季節 性インフルエンザへの対策が有効であるなど、インフルエンザウイルスの基礎知識から高度な対策までを多彩なデータをもとに解説いただきました。

大勢の聴講者で一杯になった講演会場

大勢の聴講者で一杯になった講演会場

講演に先立ち、共催としてあいさつする山沢清人信州大学長

講演に先立ち、共催としてあいさつする山沢清人信州大学長

第一部「パスカルの賭け—意思決定における理性と信—」塩川徹也講師

第一部「パスカルの賭け—意思決定における理性と信—」塩川徹也講師

第二部「インフルエンザウイルスの生態—鳥インフルエンザとパンデミックインフルエンザ—」喜田 宏講師

第二部「インフルエンザウイルスの生態—鳥インフルエンザとパンデミックインフルエンザ—」喜田 宏講師