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医学部とナカシマメディカル株式会社が社会連携協定を締結

13年03月31日

(左から)ナカシマメディカル株式会社 中島 義雄 代表取締役社長、信州大学医学部 福嶋 義光 学部長

(左から)ナカシマメディカル株式会社 中島 義雄 代表取締役社長、信州大学医学部 福嶋 義光 学部長

ナカシマメディカル株式会社と信州大学医学部はこのたび、革新的医療機器や手術支援システム開発を通じて広く社会貢献することを目的として連携協定を締結し、平成25年3月27日に松本キャンパスで会見を行いました。

 

信州大学医学部保健学科の齋藤 直人教授は、平成18年から始まるナカシマメディカル株式会社との共同研究で、カーボンナノチューブを使った人工関節等の開発を行っています。今回の連携協定により、相互の研究協力体制をより強化し、また平成25年度より稼働開始する、信州地域技術メディカル展開センター内に同社が入居、研究室を学内に構えることで、人工関節を始めとする先端医療機器の開発やその製品化、人材育成や教育で広く社会の発展に寄与することが期待されます。

 

医学部の福嶋義光学部長は会見で、「医学分野での産学連携は重要で、研究を研究で終わらせずどうやって社会に還元・応用して行くのか、という観点から信州地域技術メディカル展開センターが整備された。今後、企業とのより強固な連携が必要となる。今回のナカシマメディカル株式会社との連携が、研究からその後の応用まで先陣を切って発展していくことを願う」と今回の連携協定に大きな期待を寄せていました。

 

ナカシマメディカル株式会社の中島義雄代表取締役社長は、「日本の人工関節の分野では海外、特に欧米のメーカーに比べてまだまだ課題が多い。今後、信州大学と連携して研究から治験まで幅広く協力し、実用化に向けて強固に研究を進める体制を整える」と話しました。

 

 

医学部の齋藤教授は、「今回の連携は学術連携ではなく、社会連携とした。医療機器の開発や新製品開発は患者さんを助けることにつながり、社会に直結して貢献できる。また、今回の連携が単なる研究・製品開発だけでなく、人材育成や教育・技術振興にも寄与できる、連携のモデルケースとなることを願い、社会連携協定と位置づけた。今後、ナカシマメディカル株式会社とのより強固な研究協力体制を整え、社会貢献に大きく寄与したい」と力強く語りました。

 

信州大学医学部 福嶋 義光 学部長

信州大学医学部 福嶋 義光 学部長

ナカシマメディカル株式会社 中島 義雄 代表取締役社長

ナカシマメディカル株式会社 中島 義雄 代表取締役社長

信州大学医学部保健学科 齋藤 直人 教授

信州大学医学部保健学科 齋藤 直人 教授