ホーム > トピックス一覧 >

トピックス詳細

トピックス

信州大学山岳科学総合研究所 江田慧子特別研究員が 「第3回日本学術振興会育志賞」受賞

13年02月07日

 第3回(平成24年度)日本学術振興会育志賞に、信州大学では初めて、山岳科学総合研究所の江田慧子特別研究員が選ばれ、平成25年2月6日(水)松本キャンパスで記者会見を行いました。第3回となる同賞には大学長または学術団体(学会)の長から124名の大学院博士課程学生の推薦があり、大学長経験者等の有識者にて構成される選考委員会での厳正な審査で、受賞者16名が決定しています。
 江田慧子特別研究員は博士課程(大学院総合工学系研究科山岳地域環境学専攻)で里山に生息する絶滅危惧シジミチョウ類の保全・保護に関する生態学的研究を行い、環境教育の一環での自然教室の開講やオオルリシジミを主人公にした絵本の出版でも知られています。今回は日本環境動物昆虫学会の推薦による受賞となりました。
 会見に先立ち山沢学長は「大変名誉なことであり、男女共同参画女性研究者支援室でも積極的に活動しており、将来を担う有望な教員。他の女性研究者も刺激をうけてくれるとうれしい。」とあいさつ。大学院総合工学系研究科の中村宗一郎研究科長からは「短期で博士学位を取得修了した“10年に一度の逸材”で明るいニュース」と賞賛。指導教員の農学部中村教授からは「信州でしかできない研究が、多くの大学とのコンペティションの中で認められたことは大きい」との感想を述べました。


江田慧子特別研究員 山沢清人学長 中村宗一郎研究科長 中村寛志教授
鈴木啓助所長

(写真)左より 江田慧子特別研究員、山沢清人学長、大学院総合工学系研究科中村宗一郎研究科長、農学部中村寛志教授、司会の山岳科学総合研究所鈴木啓助所長


【育志賞について】
 日本学術振興会は、天皇陛下の御即位20年に当たり、社会的に厳しい経済環境の中で、勉学や研究に励んでいる若手研究者を支援・奨励するための事業の資として、平成21年11月に御下賜金を賜りました。このような陛下のお気持ちを受けて、日本学術振興会では、将来、我が国の学術研究の発展に寄与することが期待される優秀な大学院博士後期課程学生を顕彰することで、その勉学及び研究意欲を高め、若手研究者の養成を図ることを目的として、平成22年度に「日本学術振興会 育志賞」を創設し、今回が第3回目となっています。