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第3回信州大学男女共同参画シンポジウムを開催しました

12年11月16日

 平成24年11月12日(月)、松本キャンパスSUNS大会議室にて、第3回信州大学男女共同参画シンポジウムを開催しました。
 このシンポジウムは信州大学の教職員・学生に向けに開催されたもので、男女共同参画推進事業に取組み一年を経過し、今後さらに積極的に推進していくことを目的に開催されました。
 主会場とネットワークシステムで結んだ4会場(長野(教育)キャンパス、長野(工学)キャンパス、上田キャンパス、南箕輪キャンパス)の教職員を対象に開催し、男女共同参画に係る行政担当者の出席もいただき、合わせて116名が出席しました。
 冒頭に山沢清人学長が「このシンポジウムには、ただ学ぶばかりでなく、即実行につなげるなど信州大学としても成果をあげていくことを検討しながら臨み、今後の事業を強い気持ちで推進してゆきたい」と挨拶し、男女共同参画推進事業で高い評価を得た2大学(東京工業大学と静岡大学)の事例報告、「信州大学の男女共同参画をどう進めるか!」と題したパネルディスカッションが行われました。

 東京工業大学は理事・副学長、男女共同参画推進センター長の岡田清氏が、理工系大学として、女性教員の増員を大きな目標にした取り組みを紹介しました。東京工業大学では、全女性教員へのヒアリングを行って支援策を講じたオーダーメイドプラン、理工系の女性研究者の増大、裾野拡大のために、活躍する女性研究者の姿を見せるキャリアモデルプランなどを実施し、女性教員数は事業開始時のから2.5%増員させる成果を挙げました。
 静岡大学は男女共同参画を担当する副学長の舩橋惠子氏が、「女性研究者と家族が輝くオンデマンド支援」をテーマにした取り組みを紹介しました。静岡大学では、意識改革に関する数多くの取り組み、研究・就労環境改善をめざして実施された一時保育施設の設置、保育費支援、年次有給休暇、育児・介護休業等の導入・改善等々、多彩できめ細やかな支援策を充実させました。

 後半のパネルディスカッションは、コーディネーターを信州大学女性研究者支援室長の松岡英子教授(教育学部)が務め、パネリストとして富永晃一准教授(経済学部)、石田桂准教授(理学部)、萩原均総務部長、江田慧子研究員(山岳科学総合研究所)が参加し、講師の岡田氏と舩橋氏がアドバイザーとして参加しました。
 現在育児しながら勤務している石田准教授は、事業開始された昨年から、以前より大分働きやすくなったこと、富永准教授は、女性研究者の復職の方法や、特別に優れて環境の整った人でなくても研究者を継続できるような方向性について、萩原部長は、信州大学の女性職員数は健闘しているものの、管理職への課題があること、江田研究員は、女性の大学院生が抱える悩みと「信州大学若手女性研究者の会」を立ち上げたことについてなどが、それぞれに語られました。
 また、会場の質問に答え、岡田氏は女性研究者の希望者が少ないことについて「家庭での教育、親御さんの意識を変えていく必要がある」こと、舩橋氏は男性の意識改革が進みにくい点について「男性の経験者に語ってもらうと受け入れられやすいこと」などが語られました。「短時間でも非常に密度の濃い内容が話された」(松岡教授)パネルディスカッションとなりました。
 最後に渡邉裕理事・副学長から「聞きくだけで終わりにせず、これを機に様々なところで議論を行い、事業の推進力を高め、できるだけ早く前進していきたいと思います」との言葉を持ってシンポジウムは締めくくられました。

 シンポジウムの詳細は「第3回信州大学男女共同参画シンポジウム開催報告書」に掲載します。


男女共同参画推進のホームページはこちら
http://www.shinshu-u.ac.jp/danjo/

講演する岡田清氏

講演する岡田清氏

講演する舩橋惠子氏

講演する舩橋惠子氏

パネルディスカッションの様子

パネルディスカッションの様子