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桑の葉入りかりんとう 「くわりんとう」を商品化 ―SVBLで繊維学部の学生考案―

12年10月09日

  繊維学部の学生グループ「桑まるごと活用塾」が、桑の葉を練り込んだかりんとう「くわりんとう」を商品化しました。10月6日に上信越道の上り線・下り線双方の東部湯の丸サービスエリア(以下SA)、中央道の下り線諏訪湖SAで発売され、好評を博しています。
  これに先立って繊維学部のホームカミングデーが開催された9月29日に、繊維学部内で試食・販売会があり、代表の桜井里奈さんら活用塾のスタッフが、「食べ始めると止まらない味ですよ」「上田の新しい特産品を目指しています」などとPRに励みました。
  この取組みは、信州大学の学生・教員の起業・研究開発を支援する全学機関「サテライト・ベンチャー・ビジネス・ラボラトリー(SVBL)」がサポートしています。SVBL長の小西哉繊維学部教授によれば、2010年5月頃から、長野県の伝統作物の一つであり、繊維学部と関係の深い「桑」を活用した新事業について学生にアイデアを求めていましたが、翌2011年4月に桜井さんら桑を利用した食品開発に着手。試行錯誤を重ねて本年3月のSVBLの成果報告会で「くわりんとう」を発表したそうです。
  この報告会の模様が信濃毎日新聞紙上でニュースとして報道され、それを通じて「くわりんとう」を知った千曲観光(株)(佐久市)さんから、自社が営業する湯の丸SA等での販売を見越して、商品化の提案がありました。これを受けて、「桑まるごと活用塾」では、かりんとうを製造販売する米持製菓(株)(飯山市)に製造を依頼し、商品改良を進めました。
  学生が実際に商品化まで進めたのは、SVBLでは今回が初めてです。
  代表の桜井さんは「桑の葉の比率など試行錯誤の連続で、企業の皆さんに御面倒をおかけしたりしましたが、なんとか発売までこぎつけてうれしいです。販路がもっと広がり、この商品が、上田地域の新しい特産品になると良いですね」と夢を膨らませています。