「エコチル信州 2012秋のエコチルフェスティバル」を開催
12年10月01日
「子どもの健康と環境に関する全国調査」を盛り上げるための「エコチル信州 2012秋のエコチルフェスティバル」が平成24年9月29日、伊那市生涯学習センター「いなっせ」にて開催されました(信州大学医学部小児環境保健疫学研究センター主催)。本イベントは、上伊那地域における妊娠、出産そして育児のサポートを目的に平成23年度から開催されています。さらに、調査で分かってきたことを地域へ還元し、「エコチル調査」を広く知ってもらうことを目指しています。今年は、上伊那地域を中心に200名を超える参加者が集まりました。
信州大学医学部小児環境保健疫学研究センター長の野見山哲生教授が「地域貢献は大学の使命でもあり、エコチル調査や他の研究で分かっていることを地域の方々に還元していきたいと思っています」と述べ、イベントが始まりました。
午前中の講演では、本学医学部歯科口腔外科学講座の栗田浩教授が、「口の中の病気が母子に与える影響や食生活の重要性」について講義を行いました。続いて、小児医学講座の稲葉雄二准教授が「子どもから発せられるサインや子どもの発達」について講演。最後には、野見山教授がエコチル信州の現在までの進捗を報告し、「一人でも多くのお母さん、お父さんに参加していただきたい」と呼びかけました。
講演の後は、親子で楽しめるイベントや上伊那薬剤師会による「お薬相談コーナー」などが設置され、子どもと一緒になって楽しむ大人の姿が見られました。
エコチル信州の調査が長野県だけでなく、全国の子ども、そしてご家族にとって大きな役割を果たしていくことに期待が高まりました。
【当日のプログラム】
午前10時~
◆講演1 信州大学医学部歯科口腔外科学講座 栗田浩 教授
「歯やくちの中の病気が母胎や子どもに与える影響をご存知ですか?」
◆講演2 信州大学医学部小児医学講座 稲葉雄二 准教授
「気づこう!子どもからのサイン~子どもの発達について~」
◆報告 信州大学医学部小児環境保健疫学研究センター長
医学部衛生学公衆衛生学講座 野見山哲生 教授
「エコチル信州 現在までの進捗と今後」
11時30分~14時00分
ホワイエ(6階)
◆バルーンアート(風船遊戯団ゴンベエワールド)
◆お薬路相談コーナー(上伊那薬剤師会)
◆歯科相談と歯磨き指導コーナー(上伊那歯科医師会)
◆塗り絵展示
◆昔あそび(竹の家工房COO(空)佐野博志さん)
【主催】信州大学医学部小児環境保健疫学研究センター・甲信エコチル調査運営協議会信州部会
【共催】上伊那地域包括医療協議会
【後援】伊那市、駒ケ根市、辰野町、箕輪町、飯島町、南箕輪村、中川村、宮田村
![]() 医学部栗田浩教授の講演 |
![]() 医学部稲葉雄二准教授の講演 |
![]() 野見山哲生医学部小児環境保健疫学研究センター長の報告 |
![]() 上伊那広域連合を代表して、辰野町矢ヶ崎克彦町長のあいさつ |
![]() 信州大学福嶋義光副学長・医学部長のあいさつ |
![]() バルーンアートや上伊那薬剤師会による「お薬相談コーナー」など、親子で楽しめる多彩なイベントを同時開催 |
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<エコチル調査とは>
エコチル調査とは、環境省が主導で行っている「子どもの健康と環境に関する全国調査」です。日本中で10万組の子どもたちとその両親に協力してもらう疫学調査であります。エコロジー(環境)とチルドレンを(子ども)を組み合わせて「エコチル調査」と名付けられました。全国に15のユニットがあり、信州大学は山梨大学と共同で甲信ユニットとして、ユニットの一つに選定されています。
