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疾患予防医科学専攻のキックオフセミナーを日本科学未来館(東京)で開催

12年08月07日

  信州大学大学院医学系研究科疾患予防医科学系専攻のキックオフセミナーを、平成24年7月28日、日本科学未来館(東京都江東区)にて行いました。

  中高生や一般の方々、およそ200名が参加し、講演やパネル展示、またインターバル速歩の体験コーナーなども行われ、盛況な催しとなりました。

  医学系研究科には、これまで2つの独立専攻を設置していましたが、ライフサイエンスの急速な発展や、超高齢化社会へと向かう時代の要請に対応し、「疾患予防医科学」の推進を目的に2つの専攻を統合、「疾患予防医科学専攻」として、新しくスタートを切りました。

  「疾患予防医科学」とは、従来の予防医学のみならず、人体がいかに健康の状態を維持し、いかにして破綻するのかという、健康と病気のメカニズムを解明する病態科学を融合させたものです。

  午前10時30分に始まり、福嶋義光医学系研究科長(医学部長)、主催者の挨拶(新藤隆行教授)、樋口京一専攻長による専攻発足に関する説明の後、午前午後と合わせて7人の教授(樋口、能勢博、谷口俊一郎、新藤、鈴木龍雄、青山俊文、中山淳)による講演が行われました。

  加齢による体の変化のメカニズム、原因に迫り、アンチエイジングに効果的な薬品を紹介した「どうして人は年をとるの?」(樋口)、体力増進、生活習慣病にかかりにくい体をつくるインターバル速歩を解説した「歩くだけで若返る!?」(能勢)、ビフィズス菌を薬の「運び屋」として利用した治療法を開発した「善玉菌でがんの治療!」(谷口)、受精卵から始まる遺伝子改変マウスのつくり方「ネズミで探る遺伝子のヒミツ」(新藤)。

  ほかに「脳の話はおもしろい!」(鈴木)、「肝腎要(かんじんかなめ)」(青山)、「胃粘液でがんの予防!」(中山)の講演がありました。

  会場からの質問も多く、「となりの合衆国へ行かずに、こちらへ来てよかった。知りたいことを知ることができました」(男性)という声が聴かれるなど、参加者の関心の高さがうかがえました。

  また高校生からは「先生方みなさん、とても面白く、わかりやすく話してくださるので、もっと知りたい…という思いが強くなりました。今は外科医になりたいと思っています」という感想も聞かれました。

  今年11月にも、同じ日本科学未来館で、同様のセミナーが行われる予定です。