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信州直売所学校―第2期修了式を開催 農商工連携・6次産業化の次世代リーダーを育成

12年03月20日

村山研一人文学部教授(写真右)より修了証書を授与される修了生

村山研一人文学部教授(写真右)より
修了証書を授与される修了生

  信州大学では平成22~23年度の2年間にわたり、農商工連携・6次産業化を進める次世代リーダーの育成を目指して、信州直売所学校を開校してきました。 今年度、第2期の修了式が3月10日、安曇野市の豊科交流学習センター「きぼう」で開催されました。
  定年を機に東京からIターンして小さなジャム工房を立ち上げ、地元の農家との協力関係を作り出そうと動き出した団塊世代の男性。松本市奈川の直売所を運営し、直売所学校で巡り合った人々と連携を深めながら地域おこしに力を入れている若い女性。直売所学校で学んだことを活かし、昨秋より農水省の6次産業化プランナーとして活躍している女性。そして、遠く和歌山から信州に通いながら、障害者施設が運営する直売所を立ち上げ、活発に事業を展開している男性…など。報告に立った修了生は、皆、熱い思いを込めて語ってくれました。その他にも、修了生のほとんどが、それぞれの地域と持ち場で新たな事業活動を開始しています。
  この人材育成事業は、中小企業庁が主管し、全国中小企業団体中央会が全体を統括する国の事業で、信大産学官連携推進本部地域ブランド分野が中心となり、長野県農政部・長野県産直直売連絡協議会・JA長野中央会・長野大学・松商短大の教員等とも協力して進めてきたものです。農家や、農業との連携を目指す企業の方、また行政や教育関係者などに広く門戸を開放し、2年間で延べ80人のキーパーソンを育ててきました。
  信州直売所学校の研修の場そのものが、農・商・工の、そして産・学・官の新しいネットワーク形成の場として大きな役割を発揮しています。例えば、工学部の天野良彦教授の加工技術の研修では、加工の新技術を求める人々の新たなつながりが生まれ、また、伝統野菜や在来品種の選抜に関わる農学部大井美知男教授や松島憲一准教授の講義は、地域資源開発と地域おこしの新たな連携の輪を広げています。
  こうした成果を教訓と引き継ぎ、信州直売所学校はさらに新たなステップアップにむけて準備を進めています。

活動事例報告をする修了生 写真左から一志千春さん、依田守正さん、柏木克之さん、田中裕子さん

活動事例報告をする修了生 写真左から一志千春さん、依田守正さん、柏木克之さん、田中裕子さん


盛況だった会場の様子

盛況だった会場の様子