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JAXA採択、信州初の小型人工衛星、ついに宇宙へ。

11年12月22日

記者会見の様子

  平成23年12月14日(水)「平成25年度打上げ予定H-ⅡAロケット相乗り副衛星」の公募結果が(独)宇宙航空研究開発機構(JAXA)より発表され、信州大学が提案した「可視光通信実験衛星」の採択を受けて、信州大学は同日、記者会見を行いました。
  この「可視光通信実験衛星」は信州大学と主に長野県内の企業18社(発表時点)で構成される信州衛星研究会が連携して開発する20kg級超小型人工衛星で、平成25年の打ち上げが予定されており、長野県で初めての衛星採択に、大勢の報道関係者が詰めかけました。
  会見に先立ち、三浦義正理事(研究担当)は「チャンスをうまく捉えられ、ありがたいXmasプレゼントとなった、自信をもって開発したい」とあいさつ、続いて中島厚教授(信州大学大学院工学系研究科電気電子工学専攻モバイル制御講座)・半田志郎教授(信州大学工学部電気電子科)が超小型衛星の概要説明を行いました。
中島教授らが機能提案した発光ダイオード(LED)を使い、地上と宇宙の双方向でデータ通信を行う長距離可視光通信は世界初の実験です。従来は通信上の課題として無線局申請に相当な時間がかかることから、免許制度の不要な可視光通信に着目、電波を使わない新しい長距離通信技術が確立されれば、現在の電波混雑の解消にも役立つようになります。
  中島教授・半田教授は超小型衛星のモックアップを前に、機能や特徴などを説明、「昨年から準備を始め、2年目でチャンスが得られたことは大変うれしく、教員や学生にとっても自信になる。来年8月の試作機完成を目指す」とし、記者からの熱心な質問に答えていました。

超小型衛星のモックアップを前に説明する中島厚教授、中央は三浦義正理事(研究担当)、 右は半田志郎教授

超小型衛星のモックアップを前に説明する中島厚教授、中央は三浦義正理事(研究担当)、 右は半田志郎教授

プロジェクターで概要説明を行う中島厚教授

プロジェクターで概要説明を行う中島厚教授

可視光通信技術を説明する半田志郎教授

可視光通信技術を説明する半田志郎教授