-国際競争力あるメディカル産業集積を目指して-長野県「地域イノベーション戦略」キックオフイベントを盛大に開催
11年10月07日
平成23年10月6日(木)松本市東急インにて長野県「地域イノベーション戦略」キックオフイベントには約160名の関係者・企業が参加され盛大に開催されました。
今年8月、国から選定・採択となった「地域イノベーション戦略推進地域(国際競争力強化地域)」・「地域イノベーション戦略支援プログラム」・「先端技術実証・評価設備整備費等補助金(技術の橋渡し拠点整備事業)」の3つの新たな産学官金プロジェクトが、長野県におけるメディカル関連産業の集積をめざしスタート、この日キックオフとなりました。
最初に主催者として長野県和田恭良副知事が挨拶、全国9地域が採択された「地域イノベーション戦略推進地域(国際競争力強化地域)」において長野県では研究開発支援体制が整い、県としても重要な柱であると捉え強力にバックアップしていくことなどを述べられました。
続いて信州大学山沢学長より、信州大学としては旧来より進めていた医工連携の取り組みを、今回の地域イノベーション戦略を機に、メディカル産業を信州全体に展開できるよう、研究者の養成、機器の利用促進、研究棟の建設等、ソフト・ハード両面からこのイノベーションプログラムに対応し、積極的に進めていくと挨拶されました。
続いて文部科学省科学技術・学術政策局 産業連携・地域支援課 木村直人地域支援企画官から長野県の「地域イノベーション戦略への期待」として、新成長戦略および第4期科学技術基本計画における地域イノベーションシステムの構築、関係府省の施策を総動員することなど資料をもとに紹介、長野県の提案「次世代産業の核となるスーパーモジュール供給拠点(長野県全域)」は非常に高い評価を得ており、計画の加速が期待できる、とされたことなどの説明がありました。
経済産業省経済産業政策局 地域経済産業グループ地域技術課 渋谷浩課長からは、地域経済活性化施策の今後の方向性として、産業構造の転換が求められる中で、信州のように多くの山々から恵みがもらえるような理想形、成功例・モデルケースとなることを期待する、と述べられました。
(財)長野県テクノ財団小泉博司専務理事から長野県の「地域イノベーション戦略支援プログラムによる取り組み」について申請からの経緯も含め、プログラムのコンセプトから推進体制、研究者の集積・人材育成プログラム・職員増員などの内容説明がありました。
信州大学三浦義正理事・副学長からは「技術の橋渡し拠点」整備事業の概要、平成24年に完成予定の「信州地域技術メディカル展開センター(仮称)」の意義や建設概要、信州メディカルシーズ育成拠点の取り組み状況について紹介がありました。
続いて基調講演「医療機器産業の世界の潮流と日本の役割」と題して一般社団法人日本医療機器工業会 松本謙一理事長が講演されました。
最後に長野県内企業等によるメディカル産業参入に係る取り組み事例として、信州メディカル産業振興会会員企業による取り組みとDTF研究会による取組み事例として3件の先進製品開発の紹介がありました。

