ホーム > トピックス一覧 >

トピックス詳細

トピックス

公開授業 スペシャルオリンピックスで学ぼうゼミ 学習・研究成果発表会

11年07月21日

発表を行う学生

発表を行う学生

  全学教育機構で実施している前期授業「スペシャルオリンピックスで学ぼうゼミ」(担当:佐藤陽子非常勤講師+SO日本長野松本プログラムメンバー、コーディネータ:矢部正之教授)では、7月12日、19日、学生たち(主に1年生)による学びの成果発表会を行いました。
スペシャルオリンピックス(以降SO)とは、知的発達障害者たちの世界的なスポーツ活動で、日常的なトレーニングの機会や競技会があります。学生たちは、松本で行われているSOにボランティア参加しながら、障害、障害者とスポーツの関わり、ノーマライゼーション(障害のある、なしに関わらず、共に助け合い暮らしていく社会であろうとする考え方)などを学びました。

  発表会の後半の19日は公開授業として、4グループのうち2グループ(C班とD班)の発表が行われました。

  C班は「発達障害について」というタイトルで、発達障害の特性を紹介し、その特性を理解して、個々の特性にあったサポートを考えていくことが大切なことと、発表しました。また、SOヘの参加を通じ「偏見や先入観は、人との関わりを初めから断ち切ってしまうものだと思った」「何回か接するうちに、私たちと何もかわらないんだと思った」などの感想も報告しました。
  D班は「アスリートを取り巻く福祉環境」というテーマで、知的発達障害者の就労状況については徐々に制度として整いはじめ、雇用率もアップしているものの、就労の実態は、依然として課題が大きいことなどを発表しました。また質疑応答の中で「障害者と共に歩むようになるためには、まず実際に接していくことが大事だと実感しました」などの意見が出ました。

  発表会の終わりには、授業参観していた伊藤紫一郎さん(SO日本長野松本プログラム代表)から「SOのプログラムに熱心に参加している学生さんたちを頼もしく感じた。このゼミで学んだことを、今後障害者と社会との関わりにある様々な問題を考えていく上でのきっかけとしてほしい」と言葉をいただきました。

伊藤紫一郎さん(SO日本長野松本プログラム代表)

伊藤紫一郎さん(SO日本長野松本プログラム代表)