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長野県北部地震・栄村現地報告会が行われました

11年05月02日

  信州大学・信州大学中山間地域プロジェクトは、4月29日(金)、長野(工学)キャンパスにて「長野県北部地震・栄村現地報告会~今後の復旧・復興を考えるー」を開催しました。会場となったSASTec(信州科学技術総合振興センター)会議室には、100名あまりの参加者がかけつけました。

  長野県北部地震で震源となった栄村では多くの家屋が全壊や半壊となり、直後には全村民の避難が行われ、現在も多くの方々が避難所生活を送られています。報告会は、雪解けが進み、被害状況があらわになる中で、専門家による調査を踏まえた今後の復旧・復興のあり方を考えようと企画されました。


  プログラムは、山沢清人学長の主催者挨拶、中山間地域プロジェクト代表の岡野哲郎教授(農学部)による趣旨説明があり、3つの基調報告、そしてパネルディスカッションが行われました。

 

  基調報告では、被災されながらも、震災直後からブログを通じて情報発信を続けてこられた京都精華大学の松尾眞准教授が、被災地の情報不足を中心に語り、新潟大学災害復興研究所所長の丸井英明教授が、中越大震災の地すべり・山地崩壊の調査、山村集落の復興にかかるお話を、信州大学農学部の内川義行助教は現時点での栄村の農地の調査結果と復興に向けた考察を語りました。

 

  後半のパネルディスディスカッションでは、研究者として20年にわたり栄村に関わってきた木村和弘特任教授(信州大学農学部)がコーディネーターとなり、3人の基調報告の講演者と、藤居良夫准教授(同工学部)、村山研一教授(同人文学部)の5人をパネリストとして行われました。

 

  「栄村の復興に向けて」のテーマに添い、栄村独自の集落機能の良さを活かし、それを維持すること、専門家のボランティアの必要性、また中山間地域における課題を踏まえながら、受けた被害を総合的に判断しながら、復旧に留まらない、復興を考えていくことなどが語られました。

主催者挨拶:山沢学長

主催者挨拶:山沢学長

信州大学農学部木村和弘特任教授

信州大学農学部木村和弘特任教授

パネルディスカッションの様子

パネルディスカッションの様子