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信州大学がホワイトスペース特区に採択されました ‐大学としては国内で初めて緊急情報通報手段の実験に着手‐

11年04月13日

 

 平成22年10月より、信州大学は、総務省が募集した「ホワイトスペース特区」に、(株)テレビ松本ケーブルビジョン様との共同申請で、安心・安全のキャンパス実現を目的とし、災害時などの緊急連絡網として機能する提案を行ってまいりました。
  このことについて平成23年4月8日(金)、ホワイトスペース推進会議(総務省)より、ホワイトスペース特区決定の通知があり、信州大学は平成23年4月12日(火)に記者会見を行いました。
  申請以降、国内では大震災が起こってしまいましたが、非常時における緊急通報システムとしての電波の有効利用(エリアワンセグ放送)に、注目が集まっています。


会見者:山沢学長・笹本副学長(広報・情報担当)・不破総合情報センター長・(株)テレビ松本ケーブルビジョン代表取締役佐藤社長

会見者:山沢学長・笹本副学長(広報・情報担当)・不破総合情報センター長・(株)テレビ松本ケーブルビジョン代表取締役佐藤社長

 


(以下会見資料より)

信州大学がホワイトスペース特区に決定
大学としては国内で初めて緊急情報通報手段の実験に着手


概要
  信州大学はテレビ松本との共同で、平成23年4月8日に総務省から松本キャンパスをホワイトスペース特区とする決定を受けました。これにより、松本キャンパス内でエリアワンセグ放送を大学が独自に実施する権利を得ました。信州大学では、この放送手段を用いて災害発生時等、様々な通信インフラが瓦解した場合でも、緊急情報等様々な情報を学生・教職員に通報できるようなシステムの開発研究に着手します。また日常的には医療情報など、学生・教職員にとって大事な情報を発信する手段の一つとして活用する研究を開始します。
  さらに将来のより進んだ放送手段として、マルチセグメント放送(多重化放送)についても研究開発と実験を行います。

緊急情報通報システムとは
  大規模災害が発生した場合、停電や通信ケーブルの切断等により携帯電話やインターネットといった既存の情報伝達手段が瓦解することが予想されます。そのような非常時において、避難所情報や災害情報等様々な情報を学生に伝えることは重要なことです。
  3月11日におきた東北地方太平洋沖地震および長野県北部地震により被災された皆様に心よりお見舞いを申し上げる次第ですが、長野県も、糸魚川-静岡構造線という大規模な地震が起こるとされているプレート境界上に位置します。このことを踏まえ、多くの学生・教職員がワンセグ機能を有する携帯電話を所有していることを利用し、信州大学は学生・教職員の安全安心を確保するため、全国に先駆けてエリアワンセグ放送を活用した緊急通報システムの構築に向けて実験を開始します。また、マルチセグメント技術も同時に研究し、外国人留学生を対象とした外国語による情報伝達手段も研究開発します。さらに、非常時だけでなく、日常的な有効活用についても研究します。