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会見風景(左より県農政部園芸畜産課小林課長、
信大農学部大井教授、信州TLO篠塚さん）

8月4日（水）　長野県庁において信州大学農学部発夏秋イチゴ新品種『信大交配8－9』の会見が行われました。会見には農学部食料生産科学科の大井美知男教授、長野県農政部園芸畜産課の小林文彦課長、（株）信州ＴＬＯ（上田市）の篠塚由紀さんが出席、新品種の特性やこれまでの開発の経緯、生産振興策などを発表しました。

ケーキ等に使用される業務用イチゴは、夏秋期は大半を輸入に頼っていましたが、国産品に対するニーズは高く、ここ数年、国内（特に夏季冷涼な地域）で夏秋期に収穫可能な品種の改良が進んでいました。
信州大学農学部大井教授が5年かけて開発した夏秋イチゴ新品種「信大交配8－9」は、平成21年10月27日に信州大学が品種登録申請、盛夏でも草勢が強く、果実の成り疲れもしにくく、病気にも強いといった生態的特性と、盛夏の高温期でも高糖度で、果心も赤いという果実特性があります。『信大交配8－9』は今年初めての収穫時期を迎え、会見場には見事に赤い果実が用意され報道関係者に撮影されました。
この品種は現在、長野県が生産拡大を展開している夏秋イチゴ品種にラインナップされており、（株）信州ＴＬＯがこの品種の各栽培家への利用拡大を進めています。

【信州大学と（株）信州ＴＬＯの連携の経緯】
・「業務委託契約」に基づいた、知的財産権の申請支援（信州大学で品種登録申請）
・「技術移転業務の取扱に関する包括契約」に基づいた、利用許諾の展開
・平成22年3月に各生産者と契約（計24者、12,400株）
・平成22年夏から各生産者が独自の契約先（県内外のケーキ店等）へ出荷

【苗購入ご希望の方へ】
購入申込期限は平成22年8月10日（火）です。
お問い合わせは（株）信州TLO　担当：篠塚由紀まで
〒386-8567長野県上田市常田3-15-1　信州大学繊維学部内SVBL
Tel：0268-25-5181 　Fax：0268-25-5188
e-mail：info@shinshu-tlo.co.jp

【ご参考まで】
信州大学農学部　南箕輪キャンパス内の生産品直売所でも、本品種の果実やジャムを販売しています。http://www.shinshu-u.ac.jp/faculty/agriculture/production/