ホーム > トピックス一覧 >

トピックス詳細

トピックス

立科町・長野大学・信州大学の3者による「地域ブランド共同研究」の調印式が行われました

10年07月15日

平成22年7月9日(金)、立科町役場において立科町・長野大学・信州大学の3者による「地域ブランド共同研究」の調印式・記者会見が行われました。

本共同研究は、長野大学の持つ立科町でのフィールド研究・実践のノウハウと信州大学の持つ地域ブランド構築に関するノウハウを持ち寄ることで、立科地域のブランド構築事業におけるシナジー創出を狙うものです。

 

信州大学では、これまで理工系を中心とした「ナノテク・材料、IT」分野の研究や医療・農学を中心とした「ライフサイエンス」分野の研究において、産・学・官の連携を深め、多くの研究成果を構築して参りました。

これに加え、近年では、新たに人文・教育・経済など社会科学分野を中心とした「地域活性、地域ブランド」の研究において、産・学・官の連携を進め、研究実績を蓄積してきています。

 

今回、立科町において行う「地域ブランド」共同研究は、これまでよりもさらに一歩進んだ産・学・官連携の形として、長野大学と信州大学の大学間連携を基に実施いたします。

文系領域で、大学間連携を含む共同研究が実施されたことは、これまで県内でも事例がありません。また、信州大学内の体制としても、学内連携を進め、地域をフィールドとして工学系と人文系の知の融合可能性を探る新しい取り組みともなっています。

 

この初めての試みとなる共同研究が実施されることになった背景としては、平成20年8月(2008年)に本学を事務局として立ち上がりました『信州産学官連携機構(SIS)』が、大きな役割を果たしています。SISは、長野県内にある19の大学、短期大学、高等専門学校の連携を促進するために設立されたものであり、連携のための諸活動が蓄積された結果、今回のような具体的な取り組みへと発展することになった事は、今後の大学間連携にとって大きな一歩だと考えます。

 

なお、本共同研究事業では、大きく3つの柱で調査・研究活動を行います。一つ目は、立科町の認知度やブランドイメージを高めるための資源を発掘する「立科町 地域力調査」です。二つ目は、地域の資源を活用する能力を持った人材を育成する「立科町 未来創造塾」、そして、三つ目は、地域のブランドづくりを進めるためのロードマップを考える「立科町 地域ブランドグランドデザイン研究会」です。これら3つをつなげ、立科町全体として、住民個々の活動として町のブランド力向上に繋がる体制を構築していくための手法を研究していく予定です

調印した契約書を手にする3者代表<br>左から、村山教授(信州大)、三浦理事・副学長(信州大) 三田教授(長野大)、小宮山町長(立科町)

調印した契約書を手にする3者代表
左から、村山教授(信州大)、三浦理事・副学長(信州大) 三田教授(長野大)、小宮山町長(立科町)

立科町の米や味噌・醤油・ジュース類

立科町の米や味噌・醤油・ジュース類

立科町の湧水(上水道)と豊かな野菜・肉

立科町の湧水(上水道)と豊かな野菜・肉