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工学部遠藤守信教授が議長を務めたCarbon 2008が日本政府観光局(JNTO)『国際会議誘致・開催貢献賞』を受賞

09年12月15日

【表彰盾及びCarbon 2008ポスター】

【表彰盾及びCarbon 2008ポスター】

本学工学部電気電子工学科教授、カーボン科学研究所所長の遠藤守信教授が日本政府観光局(JNTO)から平成21年度『国際会議誘致・開催貢献賞』(国際会議開催による地域貢献の部)を授与され、去る12月9日東京国際フォーラムにて開催された国際ミーティング・エキスポにて授賞式が執り行われました。受賞対象の国際会議は、遠藤教授が議長で昨年7月に長野市・須坂市で開催された“2008年国際炭素材料学会議Carbon 2008“です。この国際会議誘致・開催貢献賞は、国際会議の開催により地域社会・経済の発展や都市の認知度向上に大きく貢献した国際会議に対して贈られるもので、今年度の表彰は3件でした。


Carbon2008は、米国炭素材料学会The American Carbon Society (ACS)、欧州炭素材料学連合The European Carbon Association (ECA)、アジア炭素材料学連合The Asian Association of Carbon Groups(AACG)が毎年輪番で開催する会議です。Carbon 2008は、日本学術会議と炭素材料学会の主催、日本学術振興会・信州大学・長野県の共催で2008年7月13日~18日までホテルメトロポリタン長野を中心に、30カ国/1地域682名の参加者を得て開催されました。伝統的カーボン材料からカーボンナノチューブに代表される先進のナノカーボン材料まで、炭素に関わる基礎科学から応用までの広範な領域を対象とし、炭素材料科学の学術的進歩と産業発展ならびにそれらを応用して人類社会の福祉と文化の発展に寄与すること、炭素科学者の国際連携と低炭素社会実現に向けた貢献を目的として、2007年の米国シアトル大会に次いで開催されました。今回の受賞理由は、以下のとおりです。

  1. 会期7日間、延べ宿泊人数2,000人以上と経済効果が大きく、海外参加者の比率も高い。
  2. 須坂市内の中学生500名を含む市民等700名の参加のもと、ノーベル賞受賞者(H. W. Kroto卿)による市民公開講座を開催し、一般市民の科学技術への理解を高め、将来を担う子供達の科学への夢を育む格好の機会を提供した。
  3. 会議が開催された長野市だけでなく、須坂市とも連携してイベントを実施し、比較的広域の地域に開催の効果を及ぼした。
  4. 歓迎バナーの掲出やエクスカーションでの一般市民の歓迎等、国際会議開催の市民理解の一助となった。


この度の受賞に際して、遠藤教授は次のようにコメントしています。
「開催にご協力いただいた日本学術会議、また長野県、長野市、須坂市、長野コンベンションビューローの皆様には絶大なご支援をいただきました。そして日本学術振興会、日本万国博覧会記念機構のご協力もいただきました。信州大学及び同工学部からも多大なご協力いただきました。多くの皆様方と共に協力して企画・運営した国際会議がこのように評価されて大変うれしく思います。会議の成功裏の開催とこの度の受賞に対して改めて関連の皆様に心から御礼申し上げます。」