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「若手研究者交流支援事業-東アジア首脳会議参加国からの招へい-」が採択されました

09年11月30日

理学部生物科学科・浅見崇比呂准教授が企画・申請した、「若手研究者交流支援事業-東アジア首脳会議参加国からの招へい-」(独立行政法人日本学術振興会)が採択されました。

本事業は、アジアを中心とする国々の研究者のネットワークを形成・強化し、高度の人材育成を触媒することにより、科学の国際コミュニティを形成することを目指します。そのために、アジアを中心とする国々の大学院生・ポスドクなどの若手研究者を日本の研究機関に受け入れ、研究に従事する機会を提供するものです。信州大学では、以下の採択課題を実施します。

 

課題名:

ダーウィン200:東アジア進化多様性ネットワーク
Darwin 200: East Asian evolutionary diversity network

コーディネータ:

理学部生物科学科准教授・浅見崇比呂

学術分野:

本事業が当該する学術領域は、生態学と遺伝学を基盤とする進化生物学です。具体的には、地域個体群および群集を対象とし、時空構造・遺伝構造・分子系統地理の解析を基幹の手法として、生物・生命の多様性を自然史・進化史の視点から追究する学際領域として位置づけられます。

事業目標:

本事業の目標は、当該領域の研究・教育を促進する国際ネットワークへのアジア独自の取組みを開始することにあります。地球環境をめぐる関心が世界規模で浸透し、自然環境および水産・陸産資源の保全を目的とした応用生態学の基盤は、東アジア諸国で整備されつつあります。一方、東南アジアは生物多様性のホットスポットとして脚光をあびながら、多様性を創出・維持する進化の力学を自然史・生命史の視点から追究する純粋科学の研究・教育基盤は、国際的な期待と需要とは裏腹に、まだ手探りの状態にあります。それだけに、アジアにユニークな生物多様性を対象とする基礎研究を、東アジアの研究チームが独自に展開するには、進化生態学・進化遺伝学の基礎研究・教育を担う若手研究者の育成を支援する協力体制が希求されています。2009年は、ダーウィン生誕200年・「種の起源」出版150年の節目にあたります。本事業により、21世紀の科学のフロンティアといわれる進化生物学の国際ネットワークを開始します。

 

独立行政法人日本学術振興会「若手研究者交流支援事業-東アジア首脳会議参加国からの招へい-」の詳細はこちら↓

http://www.jsps.go.jp/j-eayouth/index.html