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教育学部の三野准教授が「日本繊維製品消費科学会 学会賞 年度賞」を受賞

09年07月30日

日本繊維製品消費科学会学会賞年度賞

日本繊維製品消費科学会学会賞年度賞

信州大学教育学部生活科学教育講座の 三野 たまき 准教授が、『快適な着圧ソックス設計へのアプローチ』で社団法人日本繊維製品消費科学会「学会賞 年度賞」を受賞しました。
繊維製品消費科学会は、繊維製品消費科学に関する研究の進歩と普及、学術の発展に寄与することを目的に1960年に設立され、当初から繊維と人間、繊維と社会との関係の究明に重点を置いた特徴ある学会として発展してきました。

 

~学会賞(年度賞)選考理由~
三野氏の研究論文は、下腿および足部の浮腫の防止効果や改善効果を有する着圧ソックスの設計指針を明らかにしたものである。浮腫を解消できると単に称する市販ソックスに対比して、科学的に設計指針を明らかにしたことは、消費科学上の価値が認められる。これらのことから、2008年に掲載された論文の中で、もっとも優れた論文であると判断でき、年度賞に十分値すると認められる。

 
~三野准教授からの受賞メッセージ~
「信州大学教育学部に赴任して8年の間、学生諸氏とともに朝早起きして実験した結果がこの賞につながったと思うと、やはり格別な思いがあります。支えてくださった皆様への感謝の心でいっぱいです。この研究の発端は、特に女子の教育実習生が、実習中の最後にはパンプスも履けないほど足がむくんでしまうことの不快感を解消させてあげたいと思ったことでした。本受賞論文と本年の年次大会でお話した内容で、ほぼ呼吸運動の影響を受けない下腿および足部に効果的な圧迫値を提示することができました。今後、実際のハイソックスやソックスを設計し、実生活に用いたときに役立つか否かを検証したいと考えています。審美性に優れかつ保温性もあり、健康に役立つハイソックスを世に送り出すのが当面の目標です。」

平成21年6月13日(土)学会賞贈賞式にて

平成21年6月13日(土)学会賞贈賞式にて